CNNはオーストラリアのジャーナリストが中国に拘束されたと報道
記事によると
シドニー/ロンドン(CNN Business) 中国国営中央テレビの国際部門「中国国際テレビ(CGTN)」で経済キャスターを務めていたオーストラリア人女性が先月、中国当局に拘束されたことが分かった。
ペイン豪外相が出した声明によると、豪政府は先月14日、ジャーナリストのチェン・レイ氏が拘束されたとの正式な通知を受けた。27日には領事館スタッフが同氏とビデオチャットで会話したという。
レイ氏の家族は、豪政府と連携して同氏の支援に力を尽くしていると述べた。
CNNはCGTNと中国外務省にコメントを求めたが、回答は得られていない。
両国の間ではこの数カ月、緊張が高まっている。豪政府が中国に新型コロナウイルス感染の起源を調べるよう求めたのに対して、中国側は豪州産牛肉の輸入を一部停止し、大麦の関税を引き上げるなどの措置を取った。中国政府はさらに31日、豪政府がワイン輸出に不当な補助金を出しているとして調査を表明した。
(ソース:CNN)

オーストラリアと中国はコロナウイルス発生以降、激しいせめぎ合いが続いている。経緯は以下のとおりだが、ここにきてとうとう、中国はオーストラリア人を拘束するという最終手段にでた。
これを実施できるのは法治国家でない国だけ。オーストラリアは苦境に立たされるが、同じく中国に真っ向から対立している西側と中国の緊張が高まっていくことが予想される。
4月下旬、オーストラリアが中国に、新型コロナの発生源に関する独立した調査を訴える。また、中国が「経済的威圧」をかけたとして中国大使に説明を求めた。
5月中国は反発。一部の豪産食肉の輸入を停止し、大麦にも80%超の追加関税を課した。
6月中国は豪州で中国人への差別的な動きがあるとし、自国民に旅行や留学の中止を勧告するなど「報復」
6月オーストラリアは常に国益に沿って行動し、いかなる脅しにも屈しないと発表。
16日にはペイン外相が講演で「人種差別を理由とした豪州への旅行や留学に再考を促す警告は、偽情報として拒絶する」と中国に反論した。
6月下旬、中国はオーストラリアにサイバー攻撃。オーストラリア国立大学のローリー・メドカフ教授(安全保障)は「必要なら名指しで非難できるという威嚇射撃」。
7月、オーストラリアは、中国が南シナ海における領有権や海洋権益を主張していることについて、「法的根拠がない」として中国の主張を正式に退けた豪、新型コロナ調査で対立する中国に「経済的威圧」の説明要求
豪、新型コロナ調査で対立する中国に「経済的威圧」の説明要求
(ソースはロイター)
オーストラリア、中国の南シナ海領有権主張に「法的根拠ない」 正式に表明
(ソースBBC)
