米バージニア知事選でトランプ氏が支持したヤンキン氏が勝利
米バージニア知事選、共和党候補が逆転勝利 トランプ氏が支持https://t.co/XZVy41XBoe
政権の行方を占う中間選挙に向け、民主党とバイデン政権は戦略の練り直しを迫られることになる。
— 産経ニュース (@Sankei_news) November 3, 2021
米バージニア州知事選、真の敗者はバイデン氏
2021/11/3 15:17
米南部の激戦州バージニア州で民主党候補が敗れた知事選で、真の敗者はバイデン大統領だ。1年後に中間選挙を控え、バイデン氏の政策的な行き詰まりと支持低迷は今後も民主党の足かせとなりうる。政治経験のない共和党候補ヤンキン氏の勝利は、トランプ前大統領の支持層を手放さず無党派層も取り込む勝利の方程式を共和党に示したといえるだろう。
「バージニアはどんどん青色(民主党のイメージカラー)に変わっている」。外遊先の英国で記者団に知事選の情勢を聞かれたバイデン氏は余裕をみせた。
ヤンキン氏は1日夜の住民集会でも前大統領の名前を一切口にせず、教育、税金、治安など「食卓の話題」に集中した。学校教育で「批判的人種理論(CRT)」の導入禁止を訴えると歓声は一気に高まった。
CRTは人種差別や白人至上主義が教育や司法などの社会制度に構造的に組み込まれ、差別や格差を固定化させたとする理論だ。進歩的な教師らが学校教育に浸透を図っているとの批判を保守層が強め、その是非が全米の論争となっている。
教育と人種問題をからめた主張は、トランプ氏に不信感が拭えない無党派層と同時に、トランプ人気が根強い共和党支持層を取り込むためだ。
CNNの出口調査によれば、ヤンキン氏は共和党支持者の96%、無党派層の54%、トランプ支持層の95%を獲得。狙いは的中した。
来年の中間選挙で共和党がどう戦うか、その処方箋を示した形だ。
民主党候補のマコーリフ氏はヤンキン氏への攻撃で「トランプ批判」を連呼したが効果なく、その敗北はバイデン氏の不人気ぶりをかえって印象付けてしまった。
政権の看板法案が党内の路線対立で難航し直近の支持率は43%に低下。バイデン氏は外遊出発直前の先月末、大型経済対策法案の予算規模を1兆8500億ドルに半減させる妥協策を発表して打開を図ったが、穏健派の重鎮議員から合意を得られなかった。大型インフラ整備法案も、財政拡大に固執する下院の民主党左派の条件闘争に遭い棚上げ状態だ。
気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合でバイデン氏は「米国は世界中の国々を助ける義務がある」と指導的立場をアピールしたが、最初の信任投票の敗戦は今後のかじ取りに暗い影を落とす。米国が再び内向きに転じる兆候を同盟諸国は警戒するだろう。
米バージニア知事選、共和党候補が逆転勝利 トランプ氏が支持
2021/11/3
2022年秋の米中間選挙の前哨戦と位置づけられる南部バージニア州の知事選は3日開票が進み、米主要メディアによると、共和党候補のグレン・ヤンキン氏(54)が接戦の末に民主党候補のテリー・マコーリフ前州知事(64)を下して初当選を決めた。政権の行方を占う中間選挙に向け、民主党とバイデン政権は戦略の練り直しを迫られることになる。
共和党内でなお力を持つトランプ前大統領からの支持を得ていたヤンキン氏が勝利したことで、トランプ氏の影響力が強まる可能性もある。トランプ氏は2日夜の投票終了後に声明を出し、自身を支持する有権者からの投票がなければヤンキン氏が「勝利に近づくこともなかった」と存在感を誇示した。
首都ワシントンに隣接する同州では、20年の大統領選でバイデン氏がトランプ氏に約10ポイント差をつけて勝利していた。今回の知事選では、先行するマコーリフ氏がヤンキン氏を「トランプ氏気取り」などと呼んで反トランプ票を糾合する戦略をとったのに対し、ヤンキン氏は人種差別に関する教育の偏向を是正するなどと訴えて猛追していた。
トランプ氏は「マコーリフの反トランプ戦略がヤンキン氏を助けた」とツイート
SAVE AMERICA ドナルド・J・トランプ大統領
– 2021年10月1日
「テリー・マコーリフが “トランプ “という名のある人物に対して行ったキャンペーンは、グレン・ヤンキンを非常に助けたように見える。
マコーリフがやったことは、トランプ、トランプ、トランプの話ばかりで、彼は負けてしまったのだ。何を伝える?、フェイクニュース?
民主党から立候補した人たちは、もうそんなことはしないだろうね。マコーリフがやってくれたから、ヤンキンのために集会に行く必要もなかったんだ。
盛大に開催してくれたMAGA有権者の皆さん、ありがとう!」