スキャンダルにまみれたCNN、2021年の報道で視聴率90％急降下／ゴールデンタイムの視聴者のうち、主要な層で89％、18歳から49歳の視聴者で91％を失う

事件

2022/1/14

スキャンダルにまみれたCNN、2021年の報道で視聴率90％急降下

CNNの視聴率は、新年最初の週に、全体でも、広告主が欲しがる重要な層でも、90％という大幅な急降下を記録した。

ニールセンの視聴率によると、ジェフ・ザッカー率いるケーブルニュースネットワークの1月3日の週の平均視聴者数はわずか54万8000人で、2021年の同じ週の270万人近くから大きく落ち込んだ。

しかし、テロ事件から1年、視聴者はCNNの右翼的ライバルであるフォックス・ニュースに移り、この事件の報道で視聴率トップに立ったのであった。

CNNは注目されるスキャンダルの連鎖に悩まされてきた。とりわけ、ゴールデンタイムのスター、クリス・クオモが、セクハラ疑惑で揉めた兄、前ニューヨーク州知事の弁護をひそかに手伝っていたことが発覚し、辞任に追い込まれた後、同キャスターを解雇したことは有名な話だ。

CNNの長年のボスであるザッカーは先月、同ネットワークの低視聴率と、スターであるクオモとドン・レモンのスキャンダルをめぐる取引について非難を浴びた。

CNNの視聴率低下は、同ネットワークが過去2番目に視聴率の高かった年に続くものだと、Daily Beastは報じている。

記録的な1年を過ごしたにもかかわらず、2021年後半はネットワークの視聴率が低下する傾向にあった。ニールセンによると、CNNは午後8時から11時のゴールデンタイムに視聴者をつかむのに苦戦し、前年比83％の落ち込みを記録した。2021年第1週のゴールデンタイム総視聴者数は420万人、先週は70万5千人にとどまった。

今年の第1週、CNNは総視聴者数の80%の前年比減少を記録した。

また、ゴールデンタイムの視聴者のうち、主要な層で89％、18歳から49歳の視聴者で91％を失った。