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北朝鮮がまたもミサイル発射。1月11日以来 ことしに入って3回目/ 日本のEEZ外落下か 防衛省

事件

北がミサイル発射

北朝鮮 弾道ミサイル可能性あるもの 日本のEEZ外落下か 防衛省

2022年1月14日 16時58分

防衛省は、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと午後3時に発表しました。

防衛省関係者によりますと、日本のEEZ=排他的経済水域の外側の日本海に落下したと推定されるということです。防衛省は引き続き、情報の収集と分析を進めています。

韓国軍も発射を発表 「短距離弾道ミサイル2発か」
韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が13日午後、北西部ピョンアン(平安)北道から東へ向けて短距離弾道ミサイルと推定される飛しょう体2発を発射したと明らかにし、アメリカ軍とともに詳しい分析を進めています。

北朝鮮は、今月の5日と11日に北部のチャガン(慈江)道から弾道ミサイルと推定される飛しょう体を1発ずつ発射し、それぞれ翌日には、極超音速ミサイルの発射実験を行ったと発表していて、北朝鮮による飛しょう体の発射はことしに入ってからこれで3回目です。

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今月11日の発射に立ち会ったキム・ジョンウン(金正恩)総書記は「国の戦略的な軍事力を質、量ともに持続的に強化し、戦争抑止力をいっそう強化するための成果を勝ち取らなければならない」と述べていました。

またアメリカのバイデン政権が12日、北朝鮮で核・ミサイル開発を担ってきたとされる機関の関係者などに対し、資金凍結などの経済制裁を科したと発表したことを受けて、北朝鮮外務省は13日、アメリカへの対抗措置も辞さないと反発する談話を発表していました。

北朝鮮は極超音速ミサイルを含む新型兵器の開発を盛り込んだ国防5か年計画を掲げる一方で、アメリカに対して「敵視政策の撤回」を繰り返し求めていて、今回再び発射することで、制裁の強化に動いたバイデン政権を強くけん制する狙いがあるとみられます。

岸田首相 “万全の態勢”とること指示

北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受けて、岸田総理大臣は、情報の収集と分析に全力を挙げ、国民に対し、迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機や船舶などの安全確認を徹底すること、それに不測の事態に備え、万全の態勢をとることを指示しました。

松野官房長官「被害報告などの情報確認されず」

松野官房長官は、午後の記者会見で「現時点で関係機関からの被害報告などの情報は確認されていない。政府では、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室で、各省庁間で情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、対応について協議を行った。詳細は分析中であり、共有すべき情報があれば発表する」と述べました。

その上で「これまでの弾道ミサイルなどのたび重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、わが国と地域の平和と安全を脅かすものであり国際社会全体にとっての深刻な課題だ。国民の生命と財産を守り抜くため、引き続き情報の収集・分析と警戒監視に全力を挙げたい」と述べました。

政府 緊急参集チームを招集

政府は、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームを招集し、情報の収集と被害の確認などにあたっています。
防衛省 幹部会議で情報収集や現状の分析へ
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受けて、防衛省は幹部会議を開き、情報収集や現状の分析などを行うことにしています。

1月11日以来 ことしに入って3回目

北朝鮮が弾道ミサイルや、その可能性があるものを発射したのが確認されるのは1月11日以来で、ことしに入って3回目です。

防衛省によりますと、前回は内陸部から東方向に弾道ミサイル1発を発射しました。

最高高度は通常より低いおよそ50キロで、最大速度はおよそマッハ10に達し、左の方向に旋回するなど変則的な軌道で飛んだあと、日本のEEZ=排他的経済水域の外側の日本海に落下したと推定されています。

エラー|NHK NEWS WEB

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