首相、他派閥の対応注視 岸田派解散を明言
2024年01月19日12時12分
岸田文雄首相(自民党総裁)は19日、岸田派(宏池会)の元会計責任者が政治資金規正法違反容疑で立件される見通しとなったことを受けて、「政治の信頼回復のために宏池会を解散する」と明言した。その上で「国民から派閥がカネやポストを求める場になっているとの疑念の目が注がれている」と述べ、他派閥の対応を注視する考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。(時事通信)
岸田派解散、基盤揺るがす賭け 麻生・茂木派は反発
2024年1月19日
・岸田首相の自派閥解消は捨て身の賭け
・波及を恐れる他派閥の幹部は不快感示す
・政権と派閥の存続の行方は世論の支持が握る
岸田文雄首相は自らが会長を務めてきた自民党派閥「宏池会」(岸田派)を解散させる意向だ。政治資金問題の立件対象が同派にも広がり、自ら率先して派閥を解消することで信頼回復をめざす。麻生派や茂木派には反発の声がある。政権基盤が崩れかねない捨て身の賭けとなる(日経新聞)
「一か八かで…」岸田首相が周辺に話す 派閥解散を麻生氏・茂木氏に根回しせず党内激震「岸田派だけ解散」の声も
2024年1月19日
自民党の派閥の政治資金をめぐる事件を受け、岸田首相が、自らが会長を務めていた岸田派を解散する方針を明言し、波紋が拡大している。
岸田首相は周辺に「いちかばちかでやった」と話し、大勝負にでた形だが、独断専行ともいえる決断に党内に大きな衝撃が走っている。
19日朝、厳しい表情で首相官邸に入った岸田首相だが、今回の決断を伝えたのはごく一部の派閥幹部だけで、これまで重要局面で必ず相談をしてきた麻生副総裁や茂木幹事長にも根回しをしなかった。ほとんどの議員が「寝耳に水だった」と驚く中、党内での賛否は割れている。
一方、岸田首相が自ら率先して解散を決断することで、存続を主張する麻生派、茂木派には圧力がかかった形で、ある派閥の幹部は「岸田派だけ解散すればいい。こんなことをするのであればもう支えられない」と猛反発しているほか、別の幹部も「うちの派閥も解散に追い込まれるのではないか」と警戒している(fnn)
首相が決断「岸田派解散」へ…麻生派幹部「麻生さんは怒る」
1/19(金)
岸田首相が、岸田派を解散する方針を固めた。「解散についても検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、考えなければならない」(首相)
政治刷新本部が来週に中間とりまとめを行う中での打ち出しに、「突然すぎる」「刷新本部の議論が、意味がなくなる」(安倍派中堅)などの批判も。
麻生副総裁は派閥解消に慎重なスタンス。今回の問題は「派閥自体が悪いのではなく、ルールを守らないことが悪い」という考えだ。
麻生派幹部は「麻生氏は絶対に怒る」「岸田派で問題が起きたから、総裁が岸田派を解散するなんて、自分勝手でポピュリズムだ」と語った。
また、ある閣僚経験者は「真面目にやっている派閥まで解散せざるを得なくなる。総裁としての決断の影響力がわかってない」と厳しく批判(fnn)
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