中国の最新鋭原潜が長江で沈没 事態隠蔽に奔走か「周」級1番艦が5~6月に
中国の最新鋭の攻撃型原子力潜水艦が春に沈没し、同国の優先兵器計画の一つにとって大きな後退となったと米国当局者が明らかにした。
中国当局が慌てて隠蔽。これまで公表されていなかったこの事件は、5月下旬か6月上旬に武漢近郊の造船所で発生した。
Exclusive: China’s newest nuclear attack submarine sank in the spring and Beijing scrambled to cover it up, U.S. officials said https://t.co/4lZJCM9evR https://t.co/4lZJCM9evR
— The Wall Street Journal (@WSJ) September 26, 2024
中国の最新鋭原潜が長江で沈没 事態隠蔽に奔走か、「周」級1番艦が5~6月に
2024/9/27
米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は26日、中国で就役前の最新鋭原子力潜水艦が5月下旬か6月上旬に、長江で沈没していたと報じた。事態は公表されておらず、同紙は「中国が隠蔽に奔走した」と指摘。米国に対抗して海軍力増強を進める中国の計画に影響しそうだとしている。死傷者や放射線漏れの有無は明らかになっていない。
米政府当局者は同紙に、沈んだ原潜が核燃料を積んでいたかどうかは不明だと語ったが、専門家はその可能性が高いと指摘した。
原潜は引き揚げられたが、修復して航行可能になるためには何カ月もかかる見通しだという。
沈没したのは攻撃型原潜「周」級の1番艦。5月16日に長江に面した湖北省武漢市の造船所で桟橋に停泊し、装備の調整に入っている様子が民間人工衛星の画像で確認されたが、その後に沈没したとみられ、6月15日の画像では原潜があった場所でクレーン船などが作業していた。(共同)
中国当局はこれまでのところ関連する情報を公表しておらず、アメリカ政府の高官はAP通信などに対し「中国軍がこうした情報を隠そうとすることに驚きはない」と述べるとともに海軍力の増強をはかる中国にとって「計画の大きな後退だ」という認識を示したとしている。(NHK)