「壊滅的」 支持基盤侵食された米民主党、敗北の“根源的”原因
2024/11/7
「壊滅的な敗北だ」。敗れた民主党のハリス副大統領の陣営幹部は6日、こう嘆いた。
今回は激戦州で競り負けただけでなく、民主党優位の州でも共和党のトランプ前大統領が軒並み得票を伸ばし、総得票数でもハリス氏を上回りそうだ。労働者層だけでなく、従来支持基盤であるヒスパニック(中南米系)や黒人の間でもトランプ氏に票が流れており、民主党は抜本的な立て直しが急務だ。
民主党内では「敗因」探しが始まっている。米メディアによると、とりわけ批判の矛先となっているのはバイデン大統領だ。
就任時に史上最高齢の78歳だったバイデン氏は若い世代への「つなぎ役」だとして1期限りとの見方があった。だが2022年の中間選挙で民主党が善戦して求心力が高まった。バイデン氏も再選に意欲を示し、6月下旬のトランプ氏とのテレビ討論会で高齢への懸念が再燃した後も立て直しを模索。結局、党内の撤退圧力に押される形で出馬を断念したのは約3週間後だった。
バイデン氏の撤退は当初、党内から「国や党を優先し、自分を犠牲にした英断」などと称賛された。だが現在はバイデン氏がなかなか撤退しなかったことでハリス氏の選挙戦の時間が限られたことや、バイデン氏の「不人気」ぶりがハリス氏の足を引っ張ったとの批判の声が上がる。
他の敗因としては、ハリス氏の陣営が、失態を恐れてメディアのインタビューを一定期間避けた▽物価高騰などで批判を浴びる現政権とハリス氏との違いを打ち出せなかった▽副大統領の候補を最重要州であるペンシルベニア州のシャピロ知事にせず、ハリス氏が気に入ったウォルズ・ミネソタ州知事にした――ことなどが挙がっている(毎日新聞)
ペロシ氏、カマラ氏の敗北はジョー・バイデン氏のせいだと非難
2024年11月9日
ナンシー・ペロシ下院議員は今週、カマラ・ハリス副大統領がドナルド・トランプ次期大統領に大敗したことについて、ジョー・バイデン大統領を非難した。
ペロシは、今年の夏、トランプ氏との討論会で惨敗したバイデン氏を選挙戦から脱落させるため、舞台裏で民主党を煽動する上で重要な役割を果たしたが、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューでこの発言をした。
「大統領がもっと早く退任していれば、他の候補者も出馬していたかもしれない」とペロシは語った。「大統領が退任すれば、オープンな予備選が行われると予想されていた」
「そして私が言うように、カマラはそうだったかもしれないし、彼女はその点でうまくやれて、今後もっと強くなっていたと思う」と彼女は主張した。「しかし、それは私たちには分からない。それは起こらなかった。私たちは起こったことを受け入れている。そして大統領がすぐにカマラ・ハリスを支持したため、当時は予備選挙を行うことはほとんど不可能だった。もっと早く行われていたら、状況は違っていただろう」(dailywire)
ビル・マーは、カマラ・ハリスが勝つためにはもっと時間が必要だったと考えるゲストを論破
サラ・イスグル:「彼は悲惨な討論会のパフォーマンスの後、撤退する。そして、カマラ・ハリスを失敗させるために仕組んだのだ。あれは3か月間のキャンペーンで、彼女がアメリカ国民に自己紹介をするためのものだった。だからこそ、人々が『バイデンが撤退した』とジョークを言ったり、Googleで検索したりしていたのも不思議ではない」
ビル・マー:「違うよ。君は『3か月じゃ足りなかった』と言っているけど、長すぎたんだよ。自己紹介する時間がなかったわけじゃない。人々は彼女に会ったけど、気に入らなかったんだ」
Bill Maher Shuts Down Guest Who Thinks Kamala Needed More Time to Win the Election
SARAH ISGUR: “They set Kamala Harris up to fail. That was a three-month campaign, and she was supposed to introduce herself to the American people?”
BILL MAHER: “No. You’re saying three months… pic.twitter.com/W2WhbKrUJj
— The Vigilant Fox 🦊 (@VigilantFox) November 9, 2024