米マスク氏、メローニ伊首相の移民強硬策を支援 差し止め判決を批判「判事は出て行け」
2024/11/13
産経新聞によると、トランプ次期米大統領の支援者であり、世界的に影響力を持つ実業家イーロン・マスク氏が、イタリアのメローニ首相による不法移民対策を強く支持した。マスク氏は12日、Xで、イタリアの裁判所がメローニ氏の移民移送計画を人権侵害の恐れを理由に認めないとの判決を下したことに対して不満を表明し、「判事は出て行け」と辛辣な言葉で批判した。
今回の移送計画は、イタリア政府が不法移民を隣国アルバニアに移送し、そこで難民審査を行うというものであり、イタリア国内での移民滞留を防ぐことを目的としている。アルバニアとの合意に基づき、イタリア政府は10月半ばからこの計画を実行に移した。しかし、伊裁判所はこの移送計画に対し、移民が難民資格を得られず強制送還された場合、出身国での安全が確保されない可能性があるとして、人権侵害の恐れがあるとの理由でこれを阻止した。
これに対し、マスク氏は裁判所の決定を「EU法の過剰解釈による妨害行為」として批判し、メローニ氏の移民取り締まり政策を全面的に擁護した。「判事は出て行け」との書き込みは、現行の移民政策を支持するイタリア国民の声を代弁しているとも言える。マスク氏の言葉には、イタリアの司法が民意を無視しているという強い非難が込められている。
メローニ首相は、右派政権として「自国第一」を掲げ、不法移民の取り締まりを強化している。この姿勢は、トランプ次期大統領の政策と一致しており、両者の間には強い親交が築かれている。実際、トランプ氏が6日に大統領選勝利を宣言した直後、メローニ氏と電話会談を行い、移民問題について意見を交わしたという。
マスク氏の批判には、多くの支持者からの共感が集まっている。彼の意見は、イタリアの裁判所が国民の安全と利益を軽視しているという見方を反映している。メローニ政権の政策は、国境管理を強化し、自国民の安全を最優先することを目的としているが、裁判所の判決はその取り組みを妨害しているとの批判が高まっている。
When Elon Musk met Italy’s Prime Minister, Giorgia Meloni. ❤️ pic.twitter.com/w7fD76PAqT
— SMX 🇺🇸 (@iam_smx) July 22, 2024