大手保険会社CEOの暗殺者は弾丸にメッセージを残した/CEOは司法省のインサイダー取引の捜査に直面
NYPによると、ユナイテッドヘルスケアCEOの暗殺者は殺害に使用された弾丸にメッセージを残した可能性がある
大手保険グループ、ユナイテッド・ヘルスケアのCEO、ブライアン・トンプソン氏が銃殺された現場で発見された薬莢から、「否認」「弁護」「証言」の文字が刑事によって発見された。
BREAKING: The words “deny,” “defend” and “depose” were discovered by detectives on the shell casings found at the scene where Brian Thompson, the CEO of major insurance group UnitedHealthcare, was gunned down – ABC
— Insider Paper (@TheInsiderPaper) December 5, 2024
ユナイテッドヘルスケアのCEO、ブライアン・トンプソン氏を射殺した犯人が、犯行に使用した弾丸にメッセージを残していた可能性が浮上したと捜査関係者が報じた。ニューヨーク市内で発生したこの事件では、犯人が現場から電動バイクで逃走したとみられている。弾丸には手作業で刻まれた文字が確認されており、それが犯行動機やメッセージを伝えるものではないかと推測されている。
現時点で、捜査当局はメッセージの解読と犯人の特定に全力を挙げている。犯行現場近くでは防犯カメラ映像が回収されており、犯人が黒い服装をして顔を隠していたことが判明している。トンプソン氏が司法省によるインサイダー取引の調査を受けていたこともあり、犯行には計画性があるとみられている。
警察は、市民に対して情報提供を呼びかけており、事件解明に向けた捜査が続いている。
NYPによるとユナイテッドヘルスケアのCEOブライアン・トンプソンは、ニューヨーク市での銃撃で殺害された際、司法省のインサイダー取引の捜査に直面していた。
トンプソン氏は、連邦の反トラスト調査が公になる約2週間前の2月16日に、株式オプションを行使し、1,510万ドル相当の株式を売却していた。この売却は、彼が2021年にユナイテッドヘルスケアのCEOに就任して以来初めてのものであり、オプションの有効期限までにはまだ数年の猶予があった。
トンプソン氏を含む複数の上級幹部は、調査が公になる前に合計1億150万ドル相当の株式を売却しており、これにより株価は急落した。また、ユナイテッドヘルスケアは大規模なランサムウェア攻撃を受け、数百万人の個人情報が流出する事態に陥った。これにより、同社は2,200万ドルの身代金を支払う結果となった。