ロシアの癌ワクチンの追加情報/2025年に提供予定
TNWです。ロシアの癌ワクチンについて、癌患者の方からのロシア以外の国(日本)への提供があるのか、問い合わせがありました。調べましたが、わかったのは以下のとおりです。
・2025年初めに一般向けにも提供される。
・1回分あたり約30万ルーブル(2,869米ドル/約43万円):原価
・普遍的なものではなく、個々の癌患者に合わせたパーソナライズされた治療用ワクチンである。
・AI駆動型で、癌治療の概念を一新する可能性がある。
・腫瘍の大きさを75~80%縮小させる。
残念ながら「一般」がロシア国民なのか他国を含むのかは不明です(多分ロシア国内)。ただ、ロシアは医療や科学技術を通じて国際的な影響力を高めたいと考えていると思いますので、特にこのような画期的な医療技術は、外交カードとして利用する可能性があると思います。
また、他国に有料で提供することで、開発コストの回収やロシアの経済強化に繋がるため、輸出は考えられますし、ロシア国内の需要だけでは投資回収に限界があるため、他国市場への展開を視野に入れることも考えられます。
ただ、ロシアが制裁を受けている状況下では、特定の国々(特に日本を含む西側)との取引が難しい場合がありますので、ワクチンの輸出先が限定される可能性があります。他国への輸出が実現したとしても、まずはロシアの友好国が対象になる可能性が高いのではないかと推察します。
さらに日本の外交力を考えると単独でロシアと交渉することはまず不可能なので、アメリカまたは欧州の国が輸入したものを間接的に提供を受けることになると考えるのが自然かと思います。癌患者の方にとっては切実な問題ですので、日本政府においては、コロナワクチンなどという百害あって一利なしのワクチンよりも、癌ワクチンの獲得に努めてもらいたいと切に願います。
(お問い合わせいただいたH.Mさん、お力になれず申し訳ありません。1日も早く寛解することを祈念しています)
ロシアの最先端の癌ワクチンは、全てのロシア国民に無料で提供されるべきだと、保健省の主任腫瘍学者アンドレイ・カプリン氏が述べた。同氏によれば、このワクチンは1回あたり30万ルーブルの費用がかかり、2025年に利用可能となる予定である。
ロシアは、がん患者の治療を目的としたmRNAベースのワクチンの開発により、がん治療における画期的な進歩を発表した。国営メディアの報道によると、この画期的なワクチンは2025年初頭に発売される予定で、ロシア国民に無料で配布される予定だという。
患者の腫瘍から抽出した遺伝物質を使用するこの個別化ワクチンは、1回分あたり約30万ルーブル(2,869米ドル)かかる。「このワクチンは腫瘍形成を防ぐのではなく、がん患者の治療を目的としています」とカプリン氏は述べた。
このワクチンは患者の腫瘍の成分を利用して免疫系を訓練し、がん細胞を識別して攻撃するようにする。このワクチンは、がん細胞の表面にある抗原と呼ばれる特有のタンパク質を体が認識するのを助ける。いったん体内に取り込まれると、これらの抗原は免疫系を刺激して抗体を生成させ、がん細胞を効果的に標的にして破壊できるようにする。ソース:Business Today、dailymail
ロシアが画期的なAI駆動の癌ワクチンを発表。癌治療の概念を一新する可能性がある。
ウラジーミル・プーチン大統領によって発表されたこのワクチンは、攻撃的な腫瘍を標的とし、免疫システムに癌細胞と効果的に戦う方法を教えることを目指している。2025年に発売予定。
Russia unveils a ground breaking Cancer Vaccine powered by Artificial Intelligence, that could redefine Cancer treatment.
Announced by President Vladimir Putin, this Al-driven vaccine targets aggressive tumors, teaching the immune system to fight cancer cells effectively.… pic.twitter.com/JW9h9PdBmv
— Jigsaw (@Jigsaw__225) December 18, 2024
「ロシアがウクライナや国際制裁と戦う中、画期的な癌ワクチンが同国から誕生した。このワクチンは、免疫システムに癌細胞を認識し破壊する方法を教えることで、攻撃的な腫瘍の再発を防ぐことを目指している。初期の臨床試験では、特にメラノーマ(皮膚がん)、肺がん、攻撃的な乳がん患者において有望な結果が示されている。
このワクチンは複数の研究機関との共同で開発され、2025年初めまでに一般向けに提供される予定である。今年初め、ロシアの大統領がこのワクチンの試験を発表した。」
プーチン大統領、ロシアは癌ワクチンの開発に近づいていると発言。ロシアは、全国民に無料で提供されるがんワクチンを開発したと発表した。このワクチンは腫瘍の進行を遅らせるだけでなく、腫瘍の大きさを75~80%縮小させると言われている。
President Putin says Russia is Close to Creating Cancer Vaccines
Russia announces it has developed a cancer vaccine, free for all citizens.
The vaccine is said to not only slow tumor progression but also reduce tumor size by 75-80%. pic.twitter.com/irpPz2kpZt
— Sumit (@SumitHansd) December 18, 2024
このワクチンは普遍的なものではなく、個々の癌患者に合わせたパーソナライズされた治療用ワクチンである。感染症予防の役割はなく、個々の患者の腫瘍に応じた治療を提供する。免疫システムに癌細胞を認識し攻撃するよう指導し、悪性細胞に対抗するための免疫応答を誘発する。
このワクチンは腫瘍の遺伝的特性に基づいて設計されており、患者の免疫システムがワクチンがターゲットとする細胞と癌細胞を個別に識別し、それを破壊するように促す。免疫システムの特定の細胞(細胞傷害性リンパ球)が癌マーカーを持つ細胞を直接破壊することが確認されている。
現在、この技術は国内特許によって完全に保護されており、広く使用可能で、薬の開発にオープンに利用されている。特にメラノーマ(皮膚がん)に対するワクチン試作が進行中で、モデル動物では3種類のワクチンが有効性を示している。この技術により、対象動物が死から守られることが確認されている。