ロシアでユーチューブ視聴不能に 政権側が完全遮断か 「情報鎖国」進む
1月4日
ロシアでは2024年12月以降、米国の動画投稿サイト「YouTube」の通信速度が極端に低下し、事実上視聴が不可能な状態となっている。ロシア政府はこれを「YouTube側の問題」と主張しているが、ウクライナ侵攻以降、情報統制を強化してきた経緯から、政府が意図的に「情報鎖国」政策の一環としてYouTubeを遮断した可能性が指摘されている。
特に、2024年12月19日にプーチン大統領がYouTubeを批判した直後から、スマートフォンでの視聴も困難になったことが報じられている。一方、ロシア政府は、米国のIT大手グーグルがロシア国内の機器更新を停止したことが原因であると説明している。しかし、独立系メディアや通信業界の関係者からは、政府が特殊な機器を用いて意図的に通信速度を低下させているとの証言もあり、真相は不明確なまま(産経新聞)
ロシアの有力な専門家は、ロシアにおけるYouTubeのトラフィックがここ数日で「通常レベル」のわずか20%にまで急落したと述べ、非営利団体「インターネット保護協会」の理事長は12月23日のテレグラムへの投稿で、ロシアのYouTubeのトラフィックは、以前のレベルの5分の1にまで減少したと述べた。
「スマートフォン3台から、2つの異なるサービスプロバイダーからYouTubeを開く]ことを試しました。もうYouTubeを開くことはできないと断言できます」とスルグト在住の男性は述べた。
批評家らは、モスクワの権威主義的な政府が、ロシア国民がクレムリンの政策に批判的なコンテンツを閲覧できないようにするために、意図的にサービスを妨害していると非難している。
7月、ロシアメディアのGazeta.ruは、大統領政権に近い2人の情報筋を引用し、モスクワは9月からYouTubeのブロックを開始する予定であると報じた(rferl)