アップルCEO、トランプ大統領の軍門に下るー会った途端、米最大規模約75兆円の投資発表　2万人の雇用創出

アップルCEO、トランプ大統領と会った途端、米最大規模約75兆円の投資発表

2月25日

Westernjournalによると、米アップルは、今後4年間で米国に5,000億ドル（約75兆円）以上を投資する計画を発表した。

この投資には、テキサス州ヒューストンに人工知能（AI）サーバーを製造する新工場の建設、および研究開発（R&D）分野での2万人の新規雇用創出が含まれる。また、同社の米国先進製造基金を100億ドルに倍増し、アリゾナ州のTSMC（台湾積体電路製造）の新工場への支援も行う予定である。

この動きは、トランプ大統領による輸入関税の影響を回避し、米国内の製造業を強化する狙いがあるとされている。さらに、ミシガン州デトロイトには製造アカデミーを設立し、AIやシリコンエンジニアリングへの投資を加速させる計画である。

5,000億ドル――これは世界最大の企業による過去最大規模の米国投資計画である。今後4年間で米国に5000億ドル以上を費やすだろう

同社史上最大の米国での設備投資

· 4年間で5000億ドルを米国経済に投入 ~ 2021年の発表から#Biden期間中に45%増加
· 20,000人の新規雇用
· ヒューストンの新しい AI サーバー工場
· ニューデトロイト製造アカデミー
· 研究開発費を100億ドルに倍増

#Apple will spend over $500B in the US over the next 4 Years 📲

Largest ever capital spend in the US in company history

· $500B into US Economy over 4 Years ~ +45% from 2021 Announcement during #Biden term
· 20,000 New Jobs
· New Houston AI Server Factory
· New… pic.twitter.com/zDbhn3NhKh

— Susan Li (@SusanLiTV) February 24, 2025

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この投資により、複数の州で数千の新規雇用が創出される予定である。トランプ大統領は先週金曜日にこの発表を予告しており、その後、アップルのティム・クックCEOが木曜日にホワイトハウスを訪問していた。

アップルの2025年の投資額は、トランプ政権の最初の任期中と比べて50%増加しており、4年間で5,000億ドルを投じる計画である（通常は5年間での投資計画）。これにより、2万人の新規雇用が創出され、テキサス州ヒューストンには新たなAIサーバー工場が建設される。これは、従来アップルがAWS（Amazon Web Services）などの外部プロバイダーに依存していたAIサーバー需要を自社でまかなうという、重要な転換点となる。

また、デトロイトに新しいアカデミーを設立し、研究開発基金を倍増させる計画である。ティム・クックCEOは、「アメリカのイノベーションの未来に強気であり、長年続けてきた米国への投資をさらに拡大できることを誇りに思う」と述べている。

アップルは数年ごとにこうした大規模な米国投資計画を発表しているが、今回の規模は過去最大である。また、これはバイデン政権時代の2021年のコミットメントと比較して45%増となっている。

この大規模投資の背景には、AI開発競争が激化し、アップルも競争に遅れを取らないようにAI関連支出を今年20%以上増やしていることがある。さらに、アップルはTSMCの120億ドル規模のアリゾナ半導体工場の最大顧客となっており、先月からチップの出荷が始まっている。

ただし、アップルの株価は今年に入って低迷している。これは、中国への関税が追加で10%上乗せされる可能性が懸念されているためである。前回は免除を受けたが、今回はトランプ大統領が「ティム・クックは交渉の名手だが、今回はどうなるかわからない」と述べており、免除が受けられるか不透明な状況である。しかし、企業側から見れば、トランプ政権との交渉に最も長けているのはティム・クック率いるアップルである。