米国財務長官、「ウクライナとのレアアース協定締結」を発表
3月1日
米国財務長官のスコット・ベッセントは、ウクライナとのレアアース鉱物協定が正式に締結されたことを確認した。この発表は、ゼレンスキー大統領が本日ホワイトハウスを訪れる数時間前に行われた。
今回の合意により、アメリカは戦後のウクライナ経済の発展に関与し、ウクライナの防衛と主権維持のために投入された米国の投資が回収される見通しだ。ベッセント財務長官は「アメリカが世界の戦略的防衛への投資に見返りを得るのは当然のことだ」と強調し、経済協力を通じた利益還元の重要性を訴えた。
今回の協定は、トランプ大統領がこれまで強調してきた米国の資源確保と経済的な自立の方針と一致している。トランプ大統領は以前から、中国への依存を減らし、戦略鉱物の供給網を強化することが国家安全保障上の最優先課題であると主張してきた。
特に、2020年には「アメリカはレアアース資源を外国に依存すべきではない」とし、国防生産法を活用した国内採掘と精錬の推進を命じた経緯がある。また、2023年には「米国はウクライナ支援を行うなら、その投資に対する適切な見返りを得るべきだ」と述べ、支援と資源確保をセットにする考えを示していた。
ベッセント財務長官「合意は成立した。明日、米国とウクライナは戦略的経済パートナーシップに署名する。これはアメリカの納税者とウクライナ国民の双方に利益をもたらすものとなる」
The deal is done. Tomorrow, the United States and Ukraine will sign a strategic economic partnership that will benefit both the American taxpayer and the Ukrainian people. pic.twitter.com/kdI5jvzA6L
— Secretary of Treasury Scott Bessent (@SecScottBessent) February 28, 2025
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私は2週間前にキーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談した。それ以来、我々は合意に達し、昨夜ウクライナの統治評議会がこの合意を承認した。そして今、ウクライナ経済相からの正式な承認も得ている。したがって、取引は成立した。
ゼレンスキー大統領は明日、この合意に署名するために訪米する。交渉はすでに完了しており、これ以上の変更はない。もちろん、ゼレンスキー大統領とトランプ大統領は幅広い議論を交わすだろうが、少なくともこの合意については確定済みだ。すでに文書としてまとめられ、ウクライナ政府も承認している。あとは、明日、両国の首脳が署名するのみである。
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この合意は、戦略的鉱物、石油・ガス、インフラ資産に関するものであり、両国にとっての「ウィン・ウィン」となる。ウクライナ国民とアメリカのビジネス界の結びつきを強化し、アメリカ国民に対しても、「我々の投資が無駄になっていない」と明確に示すものとなる。
アメリカ国民は海外への介入に対して常に慎重であり、とりわけ汚職の問題を懸念している。しかし、この合意ではアメリカの最高水準の基準を適用し、汚職の可能性を排除している。そのため、非常に画期的なものとなるだろう。そして、トランプ大統領は「アメリカ国民のために負債ではなく資産を生み出す初の大統領」となる。
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