ウクライナと交渉、トランプ氏に米側ほぼ全員が中止進言
2025年3月2日
激しい口論になった2月28日のトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談で資源協定を締結せずに協議が決裂した内幕が明らかになった。報道陣が退出後に開いた米側の会議でトランプ氏にほぼ全員一致して打ち切りを進言し、署名は見送られた。米国のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)が1日、米FOXニュースのインタビューで説明した(日経新聞)
ウクライナと交渉、トランプ氏に米側ほぼ全員が中止進言https://t.co/2Rallpi9HL
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) March 2, 2025
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ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)「トランプ大統領がゼレンスキーを叱責したのは策略ではない」
「ゼレンスキーが本当に戦闘をやめたいと思っているのかはっきりしない」ので、トランプ大統領は怒っている。すでに何百回も降伏を提案されているにもかかわらず、ゼレンスキーはそれを拒否し続けている。
Ukrainian President Zelensky has “angered” Donald Trump by refusing the peace deal proposed by the U.S., according to Trump’s national security adviser Mike Waltz.
Yes, they’ve offered him capitulation a hundred times already, but he keeps refusing.
Can you imagine how… pic.twitter.com/7Lpswsoj4g
— The Ukrainian Review (@UkrReview) March 1, 2025
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ウォルツ大統領補佐官「あのやり取りの後、記者団が退室した後に会議を開いた。我々は大統領に対し、ほぼ満場一致で進言した。オーバルオフィスでの侮辱の後、この交渉を前に進めることは不可能であり、これ以上の関与はむしろ後退を招くだけだと。我々はその決定をゼレンスキー大統領とそのチームに伝えた。
そして一つ明確にしておきたい。「策略だった」という話が出ているが、それは 完全かつ断固として虚偽である。我々は東館に 素晴らしい舞台を用意していた。そこでは両首脳が署名し、米国とウクライナを経済的に一世代にわたって結びつけるはずだった。これは、我々が必要とする重要鉱物、そしてウクライナが必要とする経済投資 に関する合意であり、それが実現するはずだった。
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しかも、この合意は、英国首相が「地上部隊を派遣する準備がある」と表明し、フランスのマクロン大統領も「地上部隊を派遣する準備がある」と発言し、NATO事務総長とも広範な安全保障保証について協議した直後のことである。これは本来、ウクライナにとって極めてポジティブな瞬間であるべきだった。その後、ロシアとの交渉を進め、戦争を終結させ、世界を前進させ、死と破壊を止めるはずだった。
しかし、ここで明らかになったこと、そして 大統領が極めて苛立ち、怒りを覚えたことは、ゼレンスキーが本当に戦闘を終わらせたいのかどうかが不明瞭であるという点だ。彼は、事前に警告されていたにもかかわらず、その場で全世界の前で議論を蒸し返すことを決意していた。
副大統領も「もう十分だ」と言い、大統領も「もう十分だ」と言った。 そして、私が言えることは、これは間違ったアプローチ であり、歴史上最も不適切なタイミングであり、そして完全に間違った相手に対してやるべきではなかったということだ。これはジョー・バイデンではない。ドナルド・J・トランプ である。そして、世界中がそれをはっきりと目の当たりにした。
FOXニュース「「本当に驚くべきことだが、ゼレンスキーに『昼食もなく、あの重要な署名もなしにホワイトハウスを去ることになる』と説明したとき、彼は驚いた様子だったのか? 彼は状況を理解していたのか?」」
ウォルツ大統領補佐官「彼は理解していなかった。正直に言うと、彼のチームの方が状況を把握していた。彼の大使や顧問たちは、もうほとんど涙を流さんばかりだった。彼らは何としてでも交渉を進めたがっていた。しかし、ゼレンスキーはなおも食い下がり、議論を続けようとしていた。
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そこで私はこう言った。「大統領、時間はあなたの味方ではない。戦場でも、世界情勢でも、そして何より米国の支援や納税者の忍耐 という面でも、時間は限られている。」
ゼレンスキーは、「我々が望む限り、いくらでも支援が続く。米国に決定権はない。我々が結果を決める。」という言葉をバイデン政権時代に何年も聞かされてきたのだ。そして彼はまだ、その時代が終わったことを理解していない。
しかし 今や「新しい保安官」がいる。これは新しい大統領の下での新たなアプローチだ。平和に向けた新たな方針がある。これは現実政治に対する驚くべき無知の表れだった。そして、ゼレンスキーは自国に対し、大きな損害を与えた。
平和に反対する者などいるのか? 戦争の終結方法について意見が違うのは構わない。しかし、それは 非公開の場で話し合うべき であり、今回のような形で行うべきではなかった。 完全に容認できない行為だった」
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参考記事
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