北朝鮮交渉記録の欠落問題、外務省の対応に批判 島田洋一議員が厳しく追及も外務相、外務省は逃亡
2025年3月12日
国会において島田洋一議員は、北朝鮮との過去の重要交渉記録の欠落問題について外務省と外務大臣を厳しく追及した。
問題となったのは、小泉政権下の第一次法長の直前に、当時の外務省局長であった田中仁氏が北朝鮮と行った2回の極めて重要な交渉記録が存在しないという事実である。島田議員は、「日本政府が初めて交渉記録が存在しないことを認めたのは、非常に重大な問題だ。引き継ぎもできず、どのような合意がなされたのかも不明であり、疑念を持たれても仕方がない」と強く批判した。
島田議員は、田中仁局長が記録の作成を命じなかったのか、それとも意図的に破棄されたのか、あるいは誰かが持ち去ったのかについて、外務省に明確な回答を求めた。これに対し外務省は、「平成28年当時、岸田外務大臣が『わかりかねる』と国会で答弁している」とし、依然として消失の理由は不明と説明。これに対し島田議員は、「外務省内部の問題であり、曖昧な回答では納得できない」と厳しく指摘した。

■ 外務省の調査拒否に批判
さらに島田議員は、「田中仁氏や、彼の部下であった平松氏らに事情聴取すべき」と主張。産経新聞の記者が岩外務大臣に対し、「交渉記録がない理由を調査すべきではないか」と質問したところ、岩外務大臣は「事情聴取するつもりはない」と回答。これに対しても島田議員は、「到底納得できない」と強い不満を表明した。
法務省を代表して答弁に立った鈴木法務大臣は、「公文書管理法に基づき、外国当局との協議内容は適切に記録・保存している」と述べつつも、「拉致問題に関する情報収集の詳細については、この場で説明するのは難しい」と慎重な姿勢を見せた。
島田議員は「政府として何が行われたのかを正確に把握し、外務省に対しても調査を要請すべきだ」と主張したが、鈴木大臣は「政府全体でしっかりと対応を進めていく」と述べるに留まった。

■ 拉致問題に懸念
島田議員はまた、「北朝鮮との交渉記録の欠落は、拉致問題の進展にも深刻な影響を及ぼす」と懸念を表明。特に、田中仁氏が提唱した日朝連絡事務所の設置案が、北朝鮮による誠実な協力を装いながら日朝国交正常化を進める口実になる可能性があると指摘した。
「北朝鮮が拉致被害者はすでに死亡したと主張し、国交正常化に向けた利権確保を進めようとしているのではないか」との疑念を述べ、拉致被害者家族からも不安の声が上がっていることを紹介した。
今回の交渉記録欠落問題は、日本政府の公文書管理の不備と情報公開の透明性に関する深刻な問題を浮き彫りにしている。島田議員は、政府に対し「徹底的な調査と説明責任」を求め、外務省の対応の不十分さに強い懸念を示した。

小泉総理の訪朝直前に田中局長の北朝鮮との交渉記録欠落
・島田洋一議員「何故存在しないのか」
・外務省「当時の外務大臣の岸田が分かりかねますと答弁しているのでわからない」
・島田洋一議員「岩屋外相に田中氏への聴取を要請してください!」
・法務大臣鈴木「最重要課題なので、政府全体としてしっかりした対応する」と逃げる
【島田洋一議員 衆議院 法務委員会 3/12】
当時、小泉総理の訪朝直前に田中局長が行った北朝鮮との2回の交渉記録が存在しないことを
外務省は質問主意書への答弁で認めている
ならば何故存在しないのかを聞いたところ
外務省「当時の岸田外務大臣が分かりかねますと答弁」… pic.twitter.com/FqtQ9TZpyA— カシミール88 (@kashmir88ks) March 12, 2025
カシミール88 (@kashmir88ks)氏のポストより

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