正直、これはやりすぎの気がする。ここまでする必要はないと思う。
硫黄島星条旗の写真を削除 米国防総省、DEI認定か
3月19日
共同通信、ワシントン・ポストによると、米国防総省が、1945年に硫黄島で米海兵隊が星条旗を掲揚した歴史的な写真をウェブサイトから削除した。これは、多様性・公平性・包括性(DEI)重視の観点から行われたとみられ、写真に米先住民の海兵隊員が含まれていたことが影響した可能性がある。
また、国防総省は広島に原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」も削除候補に指定。これは「ゲイ」という単語が男性の同性愛者を指す言葉として誤認された可能性があるとされる。
一方、トランプ政権はDEI政策の撤廃を進め、黒人のブラウン統合参謀本部議長の解任や、トランスジェンダー兵士の除隊方針を発表。戦争の歴史的記録の削除をめぐり、再び議論が高まっている。

国防総省のウェブサイトのページでは、1945年に硫黄島で星条旗を掲げる6人の海兵隊員の1人として撮影されたピマ族のインディアン、一等兵アイラ・ヘイズを称えていた。そのページを含め、少数派出身の兵士に関する多くのページが現在削除されている。
A page on the Defense Department’s website celebrated Pfc. Ira Hayes, a Pima Indian who was one of the six Marines photographed hoisting a U.S. flag at Iwo Jima in 1945. The page, along with many others about minority service members, has now been erased. https://t.co/eGD7kcl9XZ
— The Washington Post (@washingtonpost) March 18, 2025

1945年に硫黄島で星条旗を掲げる6人の海兵隊員の1人として撮影された、ピマ族の一等兵アイラ・ヘイズ。
アイラ・ヘイズ(Ira Hamilton Hayes)
• 生年月日:1923年1月12日
• 出生地:アメリカ合衆国アリゾナ州サカトン(ピマ・インディアン居留地)
• 死没日:1955年1月24日(32歳)
• 民族:ピマ族(アメリカ先住民)
• 軍歴:アメリカ海兵隊(1942年~1945年)
• 階級:一等兵(Private First Class, PFC)
Private First Class Ira Hayes, a Pima Indian, one of the six Marines photographed hoisting a US flag on Iwo Jima in 1945, No longer written about, no longer honoured, for his contribution to the USA because of an Orange man’s Jealousy. #DEI Diversity, Equality and Inclusion. pic.twitter.com/tRTuSOH5Qc
— WestSide 8345 (@tauhenare) March 18, 2025

アイラ・ヘイズは、アメリカ海兵隊の兵士で、太平洋戦争中の硫黄島の戦い(1945年)で星条旗を掲げる6人の海兵隊員の1人として歴史的な写真に収められた。この写真はアメリカで広く知られ、ピュリツァー賞を受賞した。彼はアメリカ先住民(ピマ族)としてこの戦いに参加した数少ない兵士の一人だった。
戦争後、彼は英雄として注目されたが、元々内向的な性格であり、大きな注目を浴びることに苦しんだ。また、戦争のトラウマ(PTSD)や生き残ったことへの罪悪感に悩まされ、アルコール依存症に陥った。彼は度重なる入退院を繰り返し、1955年にアリゾナ州の自宅近くで酔った状態で凍死したとされている。
• 1954年、アメリカ政府は彼を含む硫黄島の星条旗掲揚者3人に対し、「議会名誉勲章」受章者であるハロルド・シュルツの名を冠した記念碑をワシントンD.C.に建立。
• 彼の人生は、映画や音楽で取り上げられ、ジョニー・キャッシュの「The Ballad of Ira Hayes」(1964年)として歌にもなった。
• 彼の名前は、アメリカ先住民兵士の勇気と苦悩の象徴として語り継がれている。

参考記事


(画像:AI)