バンコクで倒壊のビルは「中国企業が施工」
朝日新聞によると、2025年3月28日にミャンマー中部で発生したM7.7の地震の影響で、タイ・バンコクで建設中だった33階建てのビルが倒壊し、8人の死亡が確認され、約90人ががれきの下に閉じ込められていると報じられている。
中国メディア「財新」は、このビルの施工を中国国営ゼネコンが担当していたと報道。同社はプロジェクトに関するSNS投稿を削除したとみられ、中国国内のネット上で議論を呼んでいる。

ミャンマーでの地震に続いて、バンコクのチャトゥチャック区で建設中のビルが倒壊したという報道が中国で話題となっている。初期報道によれば、この新たな国家監査庁の建設プロジェクトは、イタリアン-タイ・ディベロップメント社と中国鉄建第十工程局(タイランド)の合弁事業が担当していたという。
Reports of an under-construction building collapse in Bangkok’s Chatuchak district following earthquakes in Myanmar are trending in China after initial reports suggested that the new State Audit Office project was overseen by a joint venture between Italian-Thai Development and… pic.twitter.com/NVxKvAwK8q
— Thai Enquirer (@ThaiEnquirer) March 28, 2025

これまでに作業員3人の死亡が確認されており、80人以上が行方不明で、瓦礫の下に閉じ込められていると見られている。現在も救助活動が続けられている。
国家監査庁は、2020年11月23日にITD-CRCC共同事業体と契約を締結し、33階建ての本館と関連施設の建設をバーツ21億4000万(約85億円)で発注していた。
また、2021年1月14日には、PN Synchronize、W. and Associates Group、KP Consultants & Managementから成るPKW共同事業体が、プロジェクト監督業務を7465万バーツで受注した。建設期間は2020年度から2026年度まで延長されている。

中国で広く共有された報告によると、倒壊した建物は「コアチューブ+フラットスラブ」構造で設計されていた。コア部はスリップフォームで打設され、スラブは吊り上げ方式で設置されていた。外装部はクライミングフォームで施工され、高層構造のコンクリート品質を確保していたという。
ネット上では以下のようなコメントが出ている:
「2枚目の画像を見ると、この建物は『フラットスラブ』構造で、梁がなく柱だけで支えている。これは従来のラーメン構造より耐震性が低く、倒壊の原因として設計に大きな問題があった可能性がある」
「ミャンマーで崩れた橋も中国の建設だった」また、倒壊したビルの画像とともに「中国製」と中国語で書かれたキャプションが拡散されている。

81 people feared trapped under the rubble of a 30 story building that collapsed during the earthquake in Bangkok earlier today.
Dozens of construction workers were inside the building when it collapsed within seconds.
Source: Reuters pic.twitter.com/CrPvVuWJSh
— Oli London (@OliLondonTV) March 28, 2025

ミャンマーの橋も中国製だった可能性
A powerful earthquake, registering a magnitude of 7.7 on Richter scale, struck with its epicenter near Mandalay, Myanmar. This significant seismic event resulted in damage, including the collapse of sections of the old Sagaing Bridge.
pic & video crd#WhatsHappeningInMyanmar pic.twitter.com/nhVUbLNJiW
— Lim in Black & Blue Safe Zones 🖤💙 (Rest) (@jefflovelim) March 28, 2025
参考記事

