米政治評論家、ハンソン氏「関税が自国経済にとって破壊的なら、なぜ中国は好調なのか?」
米歴史家・作家・政治評論家、ヴィクター・デイヴィス・ハンソンは、関税についてシンプルだが本質的な問いを投げかけている
「もし関税が経済にとってそれほど破壊的なものなら、なぜ中国は好調なのか?」トランプの相互関税を批判する連中が、この問いを口にすることはまずない。
Victor Davis Hanson asks a simple yet profound question about tariffs:
“If tariffs are so destructive of their economies, why is China booming?”
You won’t hear any of the critics of Trump’s reciprocal tariffs even consider that question.
That’s because they don’t really care. pic.twitter.com/RVbr40HH9y
— Paul A. Szypula 🇺🇸 (@Bubblebathgirl) April 4, 2025

中国には非常に高い関税がある。ベトナムもそうだし、メキシコも、ヨーロッパも、多くの国がそうだ。インドも同様だ。でも、もし関税が経済を破壊するものなら、なぜ中国はあれほど好調なのか?
なぜインドは、アメリカ製品に莫大な関税をかけながらも経済大国になれたのか?なぜベトナムのような国が、これほど変貌を遂げられたのか?なぜドイツは(エネルギー問題以前には)崩壊していなかったのか?アメリカから送るほとんどすべての製品に関税をかけているのに、なぜ?どうしてEUは関税だらけなのに機能しているのか?
関税は経済を破壊すると言われてきたが、彼らは関税を好んで使っていて、それが一方的でなくなったことに怒っているようだ。どうやら、彼らは「自国の経済には関税が有益」だと思っているらしい。もしかしたら本当にそうなのかもしれない。

それからもう1つ疑問がある。なぜ、一方的な関税に反応して対抗措置を取った側が非難されて、最初にその不均衡な関税を仕掛けた側は責められないのか?
カナダは、対米で630億ドルの貿易黒字を出していて、アメリカ製品に最大250%の関税をかけている。それなのに、なぜアメリカ側が関税で対抗するとカナダが怒るのか?
この「不均衡な貿易戦争」を始めたのはどっちかといえば、責められるべきは“最初に仕掛けた側”ではないのか?それに“仕方なく”対抗した側を責めるのは筋違いでは?

参考記事


