トランプ大統領は日本の石破首相に、警告と交渉カードを提示「厳しくも公正な交渉をする」
トランプ大統領は日本の石破首相と会談したと述べ、「アメリカの相互関税に関する交渉に向けて、厳しくも公平な枠組みが設定される」と語った。
NHKによると、電話会談は日本時間の9時から20分間、通訳を入れると5、6分ずつだった。
Trump says he spoke to Japanese Prime Minister Ishiba on Monday and that “tough but fair parameters are being set” for a negotiation over US reciprocal tariffs https://t.co/vRoZgAjIui
— Bloomberg (@business) April 7, 2025

Bloombergによると、トランプ大統領は、月曜日に日本の石破首相と電話会談を行ったことを明らかにし、アメリカが日本に対して求めている「相互関税」に関する交渉において、「厳格ではあるが、公平な条件」が設定されつつあると述べた。
ここでいう「相互関税」とは、相手国がアメリカ製品に課している関税と同じ水準の関税を、アメリカもその国に課すという、トランプ氏の掲げる「対等な貿易」を実現するための政策である。また、「tough but fair」という表現は、トランプ氏が頻繁に用いるフレーズで、「厳しいが理不尽ではない」、すなわち相手にとっても受け入れ可能な、公平性を保った対応であることを意味する。

この発言の背景には、日本がアメリカ製品に比較的高い関税をかけている一方で、日本製品、とりわけ自動車などがアメリカ市場で低関税または無税で流通しているという、アメリカ側の長年の不満がある。したがって、トランプ大統領のこの発言は、日本に対して「アメリカはもう一方的に損をするつもりはない。対等な立場で厳しくも公正な交渉をする」とする明確なメッセージであり、圧力の一種ともいえる。
要するに、石破首相との電話会談を経て、トランプ大統領は日米間での貿易の不均衡を是正するため、厳しくも公平な交渉条件を整備し始めたことを強調しており、これは日本側に対するトランプ流の警告であり、同時に今後の交渉に向けた主導権の主張といえる。

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