トランプ通商顧問ピーター・ナバロ氏「トランプ大統領は関税をゼロにするだけでは交渉に応じない」
トランプ大統領の通商顧問ピーター・ナバロ氏は、「関税をゼロにする」と申し出てくる国々に対し、非関税障壁も同時に撤廃する話でなければ、トランプ大統領は交渉に応じないと明らかにした。
ナバロ氏はこう述べた「ベトナムを例に取ろう。彼らが“関税をゼロにします”と言ってきても、我々にとっては何の意味もない。重要なのは、非関税での不正行為なのだ。」
Trump Trade Advisor Peter Navarro just revealed that President Trump is NOT willing to negotiate with countries offering to drop their tariffs to zero unless it’s also about getting rid of non-tariff trade barriers against American products.
“Let’s take Vietnam. When they come… pic.twitter.com/Vlz2Nvdbah
— George (@BehizyTweets) April 7, 2025

「交渉する意思のある大統領がいるとはいえ、今我々が直面しているのは、慢性的な巨額の貿易赤字という国家的緊急事態です。その原因は、各国が体系的に高関税や非関税障壁(貿易相手国が輸入品に対して直接的な関税以外の方法で設けている制限や不利な条件)を設けていることにある。
だから“我々は交渉に応じるのか”と聞かれれば、大統領は常に耳を傾けるだろう。しかしまず理解すべきは、問題の本質が何かということだ。
たとえばベトナムを見てみよう。彼らが『関税ゼロにします』と申し出ても、我々にとっては何の意味もない。なぜなら、本当に問題なのは“非関税の不正”だからだ。
ベトナムはアメリカに対して、我々が1ドル売るごとに15ドル分を売ってた。そのうち約5ドル分は、中国がベトナムを経由して関税逃れのために再輸出しているものだ。

ベトナムは何をしているのか?彼らはアメリカの市場に製品をダンピングし、我々のエビ漁業者、金属ブラケット、キッチンキャビネット、農産物の生産者を殺している。さらに知的財産の盗用もしており、中国を除けば商務省で最も多くのダンピング案件があるのがベトナムだ。
だから言いたいのはこうだ。我々と話をしたいのなら、“非関税障壁の撤廃”について話しをしろと。
ベトナムは10%の付加価値税(VAT)を、ヨーロッパは19%のVATを課している。我々はそれと競争できません。我々は1970年代から、世界貿易機関でVATに関する是正を求めてきたが、一度として認められたことはない。農産品に関してWTOで何度も勝訴してきたが、依然として我々には不利なトレンドが続いている」

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