宇宙に生命の海は存在するのか――K2-18bに高まる期待
4月18日
地球から約120光年――約1,100兆キロメートルという遠大な距離の彼方に、今、私たちの想像を超える可能性を秘めた惑星が注目を集めている。それがK2-18b(ケーツー・エイティーンビー)だ。
この惑星は2015年、NASAのケプラー宇宙望遠鏡によるK2ミッションによって発見された。地球の約2.6倍の半径と約8.6倍の質量を持ち、「スーパーアース」あるいは「ミニ・ネプチューン」に分類される。その名のとおり、K2-18というM型赤色矮星を公転しており、ちょうどハビタブルゾーン(生命居住可能領域)に位置している。
K2-18bが一躍注目されるきっかけとなったのは、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測だった。この超高性能望遠鏡は、惑星の大気に含まれる光のスペクトルを解析し、その化学組成を割り出すことができる。惑星が主星を横切る際に透過する光を利用する手法だ。

この観測でK2-18bの大気中に水蒸気が確認され、さらにはメタン(CH₄)や二酸化炭素(CO₂)、さらには地球上では海洋プランクトンなどの生物によってしか生成されないジメチルスルフィド(DMS)の存在が示唆された。これらの分子は、「生命が存在するかもしれない」という希望を抱かせるに十分なものである。
特にDMSは、生物起源のバイオシグネチャーとして世界中の天文学者や生物学者の注目を集めている。信号の強さから、もし本当に生命が存在するのならば、それは豊富に存在している可能性があるとされる。
K2-18bはまた、地表が広大な海に覆われた「水の惑星(ウォーターワールド)」であると考えられており、この水の存在こそが、生命の存続と進化を支える最大の要因とされている。

地球外生命の探索において、K2-18bは次のような点で極めて注目される天体である:
・生命に適した温度帯「ハビタブルゾーン」にある
・水蒸気を含む厚い大気が存在する
・生物由来の可能性がある分子の兆候(DMSなど)が検出されている
・広大な海に覆われている可能性がある
これらの要素が重なった惑星は非常に稀であり、K2-18bは「地球外生命が存在する可能性が高い惑星」の最有力候補のひとつとして、今後さらに観測と解析が進められていく。
人類が宇宙に問い続けてきた「私たちは孤独か?」という問いに、K2-18bが初めて答える日が来るかもしれない。

太陽系外惑星で生命の痕跡を発見。
NEW – Potential signatures of life found on an exoplanet. pic.twitter.com/Rzleb0y0Pt
— Disclose.tv (@disclosetv) April 17, 2025

K2-18b は地球の約2.5倍の大きさで、地球から約700兆マイル(約1,100兆キロメートル)離れている。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は非常に高性能で、この惑星が周回している小さな赤い恒星を通過する光を分析し、大気中の化学組成を調べることができる。
そして、その化学的な特徴から、この惑星の大気中には、地球上では生物によってのみ生成される分子が含まれている可能性があることが示唆されている。その信号は非常に強く、もし生命が存在するとすれば、それは豊富に存在している可能性が高い。
K2-18b は広大な海に覆われた「水の惑星(ウォーターワールド)」であると考えられており、そこに生命が満ちているかもしれないという証拠が、ますます増えている。

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