ジョージ・グラス駐日米国大使が、呉駐日中国大使を批判「盗人猛々しい」
2025年4月24日
ジョージ・グラス駐日米国大使が自身のXアカウントで中国の呉江浩駐日大使を強く批判する投稿を行い、注目を集めている。グラス大使は、呉大使が米国を「脅迫」と非難した発言に対し、中国の慣用句「泥棒が『泥棒を捕まえろ!』と叫ぶ」を引用、「盗人猛々しい」と述べ中国こそが国際社会で強制的な行動を取っていると反論した。
呉大使は同日、Xで「混乱を引き起こしたのは他ならぬ米国だ。喜んでマシーンに足を運ぶ国はあるのか?それは『友勢』ではなく、『脅迫』というものだ」と投稿。
米国が他国に圧力をかけていると批判した。これに対し、グラス大使は「中国の強制と脅迫の多くの被害者は、今や笑顔の虎に警戒することを知っている。こちらへおいで、子猫ちゃん!」と応じ、中国を「笑顔の虎」に例えて皮肉った。

このやり取りは、米中関係の緊張が高まる中で行われた。米国はトランプ政権下で中国への強硬姿勢を強めており、グラス大使もその方針を反映。2025年4月に米国上院で大使に承認されたグラス氏は、就任時から日本との同盟強化を重視し、中国の影響力拡大に対抗する立場を明確にしてきた。
一方、中国は南シナ海での領有権主張や経済的圧力を通じて周辺国との緊張を高めており、国際社会から「慎重な苛めっ子」と評されることも多い。
背景には日中関係の緊張も影響している。日本国内では尖閣諸島問題や中国の軍事的な動きに対する警戒感が強まり、反中感情が高まっている。グラス大使の投稿に対する日本ユーザーの反応も、米国への支持と中国への不信感を反映したものが多い。「今の日本は親中議員だらけで手を結ぼうとしている。何卒お力添えを」と訴える声や、「中国を倒してほしい」と求める声が目立った。

さらに、呉大使が過去に日本に対して「国民が火の中に引きずり込まれる」と警告した発言も、日本国内での反発を増幅させている。あるユーザーは「この中国大使は以前、日本の国民に対して火の中発言で脅迫した奴です」と指摘し、呉大使への不信感を露わにした。
グラス大使の投稿は、外交的な場での強いメッセージ発信として、中国の行動を批判しつつ、米国と日本の同盟関係を強調する意図がうかがえる。挑発的な表現「Here, kitty, kitty!」を用いたことで、SNS上での注目度も高まり、米中間の対立がさらに浮き彫りとなった。

呉江浩大使が「脅迫」について語るとき、思い起こす中国のことわざがある。「盗人猛々しい」だ。中国の威圧やいじめに苦しむ多くの犠牲者は、今や「笑う虎」に用心する術を心得た。そこの小猫ちゃん、こちらへいらっしゃい。
When @AmbWuJianghao talks of “intimidation,” I’m reminded of the Chinese idiom “A thief crying ‘Stop thief!'” The many victims of China’s coercion and bullying now know to beware a smiling tiger. Here, kitty, kitty! @ChnEmbassy_jp pic.twitter.com/Ibcwpoqj7x
— ジョージ・グラス駐日米国大使 (@USAmbJapan) April 24, 2025

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