米国とウクライナ、経済協定に署名 ―― トランプが『ロシア撃退の支援に対する返済』をキーウに要求後
Thetimes、APによれば、2025年4月30日、アメリカとウクライナは、ウクライナの天然資源へのアクセスに関する経済協定を締結した。この合意は、ウクライナの戦後復興を支援しつつ、アメリカ企業の投資機会を拡大することを目的としている。
協定の主な内容としては、アメリカ側がウクライナ国内のアルミニウム、グラファイト、石油、天然ガスなどの戦略的資源への優先的アクセス権を得ること、両国が共同で投資ファンドを設立し、国際資本を呼び込む体制を整えることが挙げられる。加えて、資源開発から得られる利益の50%はウクライナに帰属する形となり、国家主権を一定程度尊重した枠組みとなっている。

この協定はまた、アメリカがこれまでにウクライナへ提供してきた約1,750億ドル規模の軍事・経済支援に対する「対価」的な意味合いも含んでおり、トランプ大統領が再三にわたり主張してきた「支援には見返りを求める」外交姿勢が反映されている。
なお、今回の協定はウクライナのEU加盟を妨げない設計となっており、欧州側の理解も一定程度確保されている模様である。今後はウクライナ議会の承認手続きが焦点となるが、同国の戦後経済において一大転機となる可能性がある。

ウクライナ、スビリデンコ第1副首相兼経済相「ウラジーミル・ゼレンスキー大統領とドナルド・トランプ大統領との間のリーダーシップと合意により、米財務長官スコット・ベセント氏と私は、アメリカとウクライナの間で「米・ウクライナ復興投資基金」設立に関する協定に署名しました。
この協定に尽力し、その内容をより強固なものにしてくださったすべての方々に感謝申し上げます。この文書は、ウクライナとアメリカ、両国にとって成功をもたらす力を備えています。神のご加護がウクライナに、そしてアメリカ合衆国にもありますように」
Thanks to the leadership and agreements between President Volodymyr Zelenskyy and President Donald Trump, Secretary of the Treasury Scott Bessant and I signed the agreement between Ukraine and the United States to establish the United States–Ukraine-Ukraine Reconstruction… pic.twitter.com/SOoeLv3HJw
— Yulia Svyrydenko (@Svyrydenko_Y) April 30, 2025
http://totalnewsjp.com/2025/04/30/trump-3452/
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