ハンガリー「ジョージ・ソロス阻止法」:移民や難民を支援する個人・団体に最大1年の懲役を科す
ハンガリーが「ソロス阻止」法を可決
「移民や難民を支援する個人・団体に刑事罰(最大1年の懲役)を科す」「ハンガリーはEUによる難民の移住の試みを違法とした」
共和党が多数派を占める議会はなぜ「ジョージ・ソロス阻止」法案を可決しないのか?
Hungary passed “Stop Soros” laws
“A series of laws that criminalize any individual or group who help asylum seekers, including NGOs”
“Hungary outlawed EU attempts to relocate asylum seekers”
Why doesn’t the Republican majority Congress pass “Stop George Soros” laws? pic.twitter.com/sGQlLRIpIO
— Wall Street Apes (@WallStreetApes) May 2, 2025

ヨーロッパの移民制限政策を支持する首脳たちが、本日ブダペストに集結している。この会合は、前日にハンガリー議会で可決された「ストップ・ソロス」法を受けたものだ。この法案は、難民申請者を支援する個人や団体、特にNGOを刑事罰の対象とする内容であり、EUや人権団体の方針に公然と反する動きである。
会合には、移民制限を強く主張するオーストリアのセバスチャン・クルツ首相や、ハンガリーのヴィクトル・オルバーン首相が出席している。また、議会では「外国人集団がハンガリーに定住することはできない」という条文も可決され、EUがイタリアやギリシャから難民を分配しようとする取り組みを正式に違法とした。

フランス・パリから中継で登場したオランダ人ジャーナリストのステファン・ドリス氏によれば、オルバーン首相は「キリスト教的ヨーロッパの守護者」として、自身を“イスラム系の侵略”からの防衛者と見なしているという。そのような主張が功を奏し、4月の選挙では議会の3分の2を制する大勝を果たした。
このような「強硬な反移民姿勢」は、イタリアやオーストリアなど他のEU諸国でも票を集める傾向にあり、「ストップ・ソロス」運動のスローガンも人気が高かった。ハンガリーの実際の移民数はEU内でも最低レベルだが、ジョージ・ソロスは“架空の侵略”の象徴として描かれ、母国出身であるがゆえに「裏切り者」と見なされている可能性があると指摘した。
現時点では、NGOや支援者が難民申請者を支援すれば、最大1年の懲役刑に処される危険があり、人権団体は実質的に沈黙を強いられている。

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