タッカー・カールソン:これまでの話だと、ケトンジェニック・ダイエットで糖尿病、アルツハイマー、がん、そして今度は統合失調症まで治せるってことですよね?じゃあ、そもそもケトンジェニック・ダイエットってどんなものか、説明してもらえますか?
“It activates the brain’s repair systems.”
Dr. Mark Hyman tells Tucker Carlson about the keto diet’s ability to cure cancer, diabetes, Alzheimer’s, schizophrenia and more.
“It helps cognitive function at every level… from autism, to Alzheimer’s, to schizophrenia, to… pic.twitter.com/yDNH1wXyNc
— Wide Awake Media (@wideawake_media) May 17, 2025
マーク・ハイマン博士:もちろんです。そもそもこの食事法は、薬が効かないてんかんの治療のために開発されたんです。神経科医たちは、患者の脳をブドウ糖ではなく「ケトン体」で動かすようにすれば、発作が抑えられると気づいたんですね。つまり、私たちの体はハイブリッドカーのようなもので、ガソリン(=炭水化物)でも走れるし、電気(=ケトン体)でも走れる。ケトン体を使うことで、脳の修復システムが活性化され、ミトコンドリアの機能が改善され、炎症が抑えられます。

そして、あらゆるレベルで認知機能が良くなるんです。私は実際に、自閉症、アルツハイマー、統合失調症、うつ病といったケースで効果があるのを見てきました。
ケトン食はタンパク質ではなく、主に脂肪です。実際、全体の75%が脂質で、オリーブオイル、アボカド、ナッツ、種子、動物性脂肪、乳製品の脂肪などが中心になります。もちろん、健康的な脂肪を選ぶことが重要で、ベーコンばかり食べるのはおすすめしません。健康的なケトン食であれば、病気の改善や予防に本当に効果的なんです。
問題の根本は「砂糖」と「でんぷん」です。この前の講演でも、ある女性が「朝にベーグルを食べたら血糖値が70ポイントも上がった」と言ってました。その人は代謝に問題があるんですよ。
つまり、こういう食品を摂ると体内の調整機能が崩れる。そして、欲求を断ち切り、代謝異常を修復し、インスリン感受性を改善するような食事をすれば、驚くほど短期間で変化が出るんです。実際、たった5日か10日で、症状や病気全体の70%が改善するというデータもあります。
多くの人は、自分の体調と食べているものとの関係に気づいていません。だから、自分が抱えている問題が食事に起因しているとは思わないんです。

タッカー・カールソン:でも、ケトン食を続けるのって、なんでそんなに難しいんでしょう?
マーク・ハイマン博士:極端な食事法だからですね。でも、そこまで極端である必要はないんですよ。例えば、私の「10日間デトックス」は完全なケトン食ではありませんが、効果の8〜9割は得られますし、もっと炭水化物を摂っても大丈夫なんです。
タッカー・カールソン:でも、仮に「もうこれから一生ケトン食でいく!」って決めたらどうなるんでしょう?
マーク・ハイマン博士:まあ、それでもいいですけど、本来は問題を解決するために一時的に使うのが理想です。
人間はもともと狩猟採集の生活をしていて、獲物がとれない時期には自然と脂肪を燃料にする体の仕組みが働いていたんです。体内には糖質として約2500キロカロリー分のエネルギーが蓄えられていますが、それは1日で使い切ります。
一方で、体脂肪には3万〜10万キロカロリーもエネルギーが蓄えられていて、それを使えば長持ちする。ケトン食をやると、脂肪を燃料にする「代謝の裏ルート」に切り替わるんです。これが長寿に良いだけでなく、慢性疾患の改善にも非常に有効で、どんな病気にも共通して効果が見られるんです。

結論としては、アメリカの問題は「砂糖」と「でんぷん」にあります。加工食品のほとんどに含まれていて、人々はどれだけ摂取しているかすら分かっていないんです。
タッカー・カールソン:じゃあ、もしすべての砂糖とでんぷんをやめれば、それってケトン食と同じですか?
マーク・ハイマン博士:必ずしもそうではありません。たとえば、超加工食品をやめて、液体の砂糖(ジュースなど)をやめて、良質な脂肪を摂って、良質なタンパク質を摂り、たくさんの野菜や果物を食べれば、多くの問題は解決します。
これは難しい科学ではないんです。だから、極端になる必要はありません。でも、糖尿病が末期に近いような深刻な状態の人は、ある程度極端な食事で代謝を立て直す必要があるかもしれません。
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