石破の『日本はギリシャより悪い』発言をロイターなどが世界に発信/40年国債利回りが危険ライン突破、日本の信用不安に拍車
ロイター記事要約(2025年5月19日付)
石破首相は、7月の参議院選挙を前に、国債発行による減税案を否定した。その理由として、日本の財政状態が悪化しており、日銀の利上げに伴う国債の利払い負担が増加していることを挙げている。また、食料品のインフレや米国の関税政策による経済への影響も懸念材料とされている。
財務大臣の加藤勝信氏は、市場の信頼を失えば金利上昇や円安、過度なインフレを招く可能性があると警告している。日銀は短期金利を0.5%に引き上げ、国債の買い入れも減少させており、これが長期国債の利回り上昇につながっています。2025年1〜3月期の日本の経済成長率は年率換算で0.7%減となり、1年ぶりのマイナス成長となった。
ブルームバーグ記事要約(2025年5月19日付)
石破首相は、国会での答弁で「日本の財政状況はギリシャよりも悪い」と述べ、国債発行による減税案を拒否しました。この発言は、財政赤字の拡大や金利上昇に対する懸念を示すものです。日銀の利上げや国債の買い入れ減少により、長期国債の利回りが上昇しており、財政の持続可能性に対する市場の不安が高まっています。

日本の40年国債利回りが3.48%に上昇し、20年以上ぶりの高水準となった。
日本の石破首相は「わが国の財政状況は、実はここ数年好調なギリシャよりも悪い」と述べている。
Japan’s 40-year bond yield has risen to 3.48%, its highest level in more than 20 years.
Japanese Prime Minister Ishiba says his country’s financial situation is worse than Greece’s (which actually has a good couple of years lately)
🇯🇵🇬🇷 pic.twitter.com/M3acsskpa4
— Visegrád 24 (@visegrad24) May 19, 2025
石破首相:「日本の財政状況はギリシャよりも悪い」日本の40年国債(I日本に40年国債があることすら知らなかった) は 3.479% と史上最高値となっている。注目すべきもの…
JAPAN PRIME MINISTER ISHIBA:
“JAPAN’S FINANCIAL SITUATION IS WORSE THAN GREECE.”
Japan’s 40yr bond (I didn’t even know they had a 40yr treasury) is at all time highs at 3.479%.
Something to keep an eye on… pic.twitter.com/ctrCjnlh9W
— amit (@amitisinvesting) May 19, 2025

これは以下の二つの重要な意味を持つ
① 日本の長期金利の急上昇=市場の財政不安の表れ
日本の40年国債利回りが3.48%に達したということは、超長期国債に対する投資家の「信用度」が低下していることを意味する。通常、国債利回りは政府の信用力と連動しており、金利上昇は「投資家がより高い利回りを要求しなければ日本国債を買いたがらない」状況を示す。特に40年債のような超長期債の利回りがここまで上がるのは、将来のインフレ懸念や財政破綻リスクを意識している証拠である。
② 石破首相の「ギリシャより悪い」発言=政治的ショック発言
石破首相が「日本の財政状況はギリシャより悪い」と述べたのは極めて異例であり、国際的にも重大な意味を持つ。ギリシャは2009年以降、国家財政破綻の象徴とされてきた国である。そのギリシャよりも悪いと自国の首相が言うのは、国民や海外投資家に「日本はこのままでは危ない」と警鐘を鳴らしているに等しい。
実際、ギリシャは近年では緊縮財政とEUの支援により再建を果たし、財政黒字化を達成しつつある。一方で日本は、GDP比で260%を超える政府債務を抱え、構造的な赤字体質から脱却できていない。

・市場は日本の財政状況に強い懸念を抱き始めており、それが金利の上昇という形で表れている
・石破首相の発言は、これまでの「国債は安全」という前提に対し、大きな疑義を投げかけるものである
・今後、国債金利の上昇により、国の利払い負担が雪だるま式に増えるリスクがある
したがって、これは日本経済にとって極めて重大な警告サインである

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