ヒラリー・クリントン、トランプ政権の出産奨励政策を批判「我が国で最も多くの子供を産んでいるのは移民だ」
ヒラリー・クリントン「我が国で最も多くの子供を産んでいるのは移民であり、彼らは彼らを国外追放したがっている。だから、これは全く意味をなさない。」
Hillary Clinton: “The people who produce the most children in our country are immigrants and they want to deport them, so none of this adds up.”
— The Post Millennial (@TPostMillennial) May 18, 2025
先日も投稿しましたが、最近目立っているのは、バンス氏やイーロン・マスク氏らが象徴するような、「女性にもっと子どもを産んでほしい」という非常に露骨なメッセージを社会に送ろうとする動きです。要するに、「女性は本来の役割に戻るべきだ、それはつまり子どもをもっと産むことだ」と言っているのです。
彼らは「子どもを多く産めば現金給付をする」などとも話しています。ちなみにこれは他国でも試みられた政策ですが、効果がなかった例が多いのです。
あるいは、子どもを6人産めば「メダルを与える」などという話も出ています。しかし一方で、彼らはメディケイド(低所得者向け医療保険)の削減を検討しており、有給の育児休暇制度にも無関心、質の高い保育への予算も出す気がなく、ヘッドスタート(就学前教育支援)も削減しようとしているのです。
子育てや働く女性の支援に関わるあらゆるプログラム――育児と仕事の両立を支える制度を削りながら、「家族が大事だ」などと口では言う。これは単なるパフォーマンスです。
もしあなたがトランプ氏が「知らない」と言っているヘリテージ財団の『プロジェクト2025』を読んでいれば、すべてそこに書かれていることがわかるはずです。
家族、つまり「核家族」への回帰。キリスト教国家への回帰。もっと子どもを産めという価値観への回帰。でもこれは奇妙な話です。というのも、アメリカで最も多くの子どもを産んでいるのは移民たちであり、彼らはその移民たちを追い出そうとしているのですから。要するに矛盾しているのです。
それに、アメリカの経済が他の先進国と比べて好調だった大きな理由のひとつは、合法・非合法を問わず移民が多く、その家庭が比較的多くの子どもを持っていたからです。
結局のところ、これはまた「アメリカを再び偉大に」するというスローガンの名のもとに、1950年代どころかもっと過去の生活様式や経済制度へと戻そうとする運動にすぎません。どこまで時代を遡れば気が済むのか、という話です。