幹事長森山「食費の消費税は年2万円」発言の実態と乖離
自民党の森山裕幹事長は2025年6月14日の講演で、参院選に向けた給付金政策の根拠として「食費にかかる1年間の消費税負担額は1人当たり約2万円」と説明した。これは、国民1人あたり年間の食費を25万円と見積もっている計算だ。
しかし、総務省家計調査などの公的データと比較すると、この想定は現実と大きくかけ離れている。
試算の根拠:1日あたりの食費は685円
森山の発言に基づく食費試算は以下の通り:
- 消費税(軽減税率)8%で年2万円 → 食費は年25万円
- 月間換算:約20,800円/月
- 年間25万円 ÷ 365日 ≒ 685円/日
つまり、1人が1日あたりに使える食費は685円となる。

実態との比較:家計調査との乖離
総務省の2024年家計調査では、3人家族の平均的な月間食費は約85,000円。単純に1人あたりに割れば、月28,000円強(≒年間33〜34万円)となり、森山の発言、自民党の見積もり(年25万円)を大きく上回っている。さらに、石破自民党の計算によると、国民1人あたり1日685円で飯を食っていることが前提。これはコンビニで弁当すら買えない金額である。
試算種別 | 年間食費(円) |
---|---|
石破移民党の前提 | 250,000 |
家計調査実態 | 336,000 |
(※家計調査値は月28,000円×12か月で算出)
SNSでは「1日500円で暮らしてみろ」「そんな額で子育てできるか」といった批判が殺到。実際、森山の見積もりは実態より約8万円低い。これで国民の生活を語るのは、あまりに現実離れしている。
一時的な給付を正当化するために過小な試算を使う姿勢に対し、今後さらなる反発が予想される。

ネットの声
食費にかかる1年間の消費税負担額は1人当たり大体2万円程度だ」と説明。その上で「首相の強い意向だが、育ち盛りの子どもに十分な食事を取ってもらいたいという思いを込めて子どもへの加算を実施する。育ち盛りの子供に十分食べてもらいたいはわかるけど、それ以外は1日の食費を500円にしろってことでしょ。(ヤフコメ cjp********氏)
どういう計算をすれば、1年間の消費税額が20,000円になるのか、教えてください。とてもじゃないが、そんなもんではすまないと思うんですが…(ヤフコメ lov********氏)
参考記事
