ヒラリー・クリントン、「中国にトランプの納税記録の入手を依頼」発言が再炎上 皮肉発言に再び波紋
6月18日
2019年5月1日、米MSNBCの「レイチェル・マドウ・ショー」に出演したヒラリー・クリントン元国務長官が行った発言が、2025年6月になって再び注目を集めている。再拡散のきっかけとなったのは、「Gain of Fauci」というXアカウントが2025年6月16日に投稿した動画付きツイートである。
このインタビューでクリントン氏は、ロシアによる2016年米大統領選挙への干渉に関連する議論の中で、共和党を支援するロシアに対抗する形で「中国が民主党を支援すべきではないか」と冗談交じりに述べた。具体的には以下のような発言が含まれている。
「ロシアが共和党を支援しているのなら、なぜ中国に民主党を支援してもらうことを考えないのか?中国、もし聞いているなら、トランプの納税申告書を入手してみてはどうか?私は、メディアがあなたにたっぷり報酬を支払うと確信している。」

この発言は、2016年の大統領選中にドナルド・トランプ氏が「ロシア、もし聞いていたら、ヒラリーのメールを探してくれ」と発言したことへの皮肉として意図されたものであるとされる。しかし、内容の過激さから、当時から一部で「他国による諜報活動の扇動」と受け取られ、物議を醸していた。
2025年の現在、この映像が再びSNS上で拡散される中、当時の冗談がどこまで冗談として許容されるのか、そして二重基準の是非について改めて議論が沸き起こっている。政治的文脈の変化を背景に、過去の発言が現在の争点となる構図は、米国政治において繰り返されるパターンである。
一方、クリントン氏の発言を「表現の自由」や「風刺」として擁護する声も依然として存在しており、発言の解釈をめぐる意見の分断は続いている。

ヒラリー・クリントン、中国へ懇願「ロシアが明らかに共和党を支援しているのだから、私たちは中国に支援を頼んではどうかしら?」「中国、もし聞こえていたら、トランプの納税記録を手に入れてくれない? きっと私たちのメディアがあなたにたっぷり報酬を払ってくれるはずよ。」
Hillary Clinton’s Plea To China
“Since Russia is clearly backing republicans, why don’t we ask China to back us?”
“China, if you’re listening, why don’t you get Trump’s tax returns? I’m sure our media would RICHLY reward you.” pic.twitter.com/1avU13rsqA
— Gain of Fauci (@DschlopesIsBack) June 16, 2025
ヒラリー・クリントン:「ロシアに匹敵するほど巧妙な我々の敵は、他に中国くらいしかいないのよ。じゃあ、なぜロシアだけが楽しむべきなの?
それに、ロシアが明らかに共和党を支援しているなら――私たちも中国に支援を頼んでみたらどうかしら?
私は今夜ここに宣言するわ。そうよ、中国、聞いてる?トランプの納税記録を手に入れてくれない?きっと私たちのメディアが、あなたにたっぷり報酬を払ってくれるはずよ。」

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