イラン最高指導者、トランプ大統領の「無条件降伏」要求を拒否 中東情勢さらに緊迫
2025年6月17日、イランの最高指導者アリー・ハメネイ師は、トランプ大統領がイランに対して求めた「無条件降伏」に明確に反発し、これを強く拒否した。声明は国営テレビを通じて発表され、「イラン国民の尊厳と歴史を踏みにじるこのような要求は、断じて受け入れられない」と述べた。
ハメネイ師はこの日、Xで「テロリストシオニスト政権に強く対応をしなければならない」「我々はシオニストに慈悲を与えない」と警告した。
この発言は、イスラエル軍がイラン国内の遠心分離機製造施設や兵器工場を標的とした空爆を実施した直後に行われた。これを受け、ハーメネイ師は「戦争も和平も米国の強要で決められるものではない」と警告し、アメリカが対立に介入すれば「回復不能な損害を受けるだろう」と強い語調で牽制した。

イスラエルとイランの軍事的衝突が激化する中、トランプ大統領は6月16日、声明で「イランが地域の平和を破壊している」と非難し、アメリカの仲介による停戦交渉を前提に「無条件降伏をすべきだ」と訴えていた。しかし、イラン側はこれを「内政干渉」であるとして完全に拒絶し、むしろ米軍の介入が「全面戦争」を招くと強く反発している。
国際社会では、今回のハーメネイ師の声明によって中東全域の緊張がさらに高まるとの見方が強まっている。特にアメリカがイスラエルの軍事行動を支援する姿勢を強めれば、イランが報復措置として中東に駐留する米軍基地への攻撃に踏み切る可能性も指摘されており、事態は予断を許さない。

トランプ大統領「無条件降伏」「いわゆる『最高指導者』がどこに隠れているか、我々は正確に把握している。彼は簡単に狙える標的だが、そこにいる限りは安全だ。少なくとも今のところ、排除(殺害)するつもりはない。だが、民間人や米兵にミサイルを撃ち込まれるのは許さない。こちらの忍耐も限界に近づいている。この件に関心を払ってくれてありがとう」
🚨 JUST IN: President Trump calls for “UNCONDITIONAL SURRENDER” from Iran, tells the Supreme Leader “we know exactly where you’re hiding.”
The threats are ramping up.
GET TO THE NEGOTIATING TABLE NOW, IRAN! pic.twitter.com/tF6pAXpiCT
— Nick Sortor (@nicksortor) June 17, 2025

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