イラン政府高官ホルムズ海峡を閉鎖
6月22日
ロイター、WSJによると、イラン当局者は、燃料船がホルムズ海峡を通過してヨーロッパに向かうことは許されないと発言し、国際社会に衝撃を与えている。これはイラン原子力庁の高官によるもので、同国が欧州へのエネルギー供給に対して強硬姿勢を示す構えを見せたものと受け取られている。ホルムズ海峡は世界の原油出荷の約20%が通過する戦略的海域であり、この海峡を通る輸送路の遮断は、国際的な原油市場に深刻な影響を及ぼす可能性がある。
背景には、イスラエルとイランの対立が急速に激化している中で、航行の安全確保に対する懸念が高まっている事情がある。実際、ロイターは民間船舶に対し同海域の航行を控えるよう勧告が出されていると報じ、米国防当局も状況の監視を強化している。
一方、ウォール・ストリート・ジャーナルは、イランによる通航妨害の意図が欧米の制裁や軍事圧力への対抗措置である可能性を指摘し、仮に全面封鎖が現実となれば、原油価格の急騰やエネルギー供給の混乱が避けられないとの見解を示している。現在、各国の商船は代替ルートの検討を余儀なくされており、ホルムズ海峡をめぐる緊張は国際エネルギー安全保障の新たな火種となっている。

イランが「もしアメリカが戦争に介入すれば、ホルムズ海峡を封鎖する」と表明した後の現在の状況は以下の通りです。
ホルムズ海峡を通過する石油および商業船舶は、1日におよそ70〜100隻にのぼります。この海峡は、世界で最も戦略的な航路とされ、世界の原油供給の約20%がここを通っています。そのため、もし海峡が封鎖されれば、世界市場、エネルギー価格、そして湾岸地域の貿易に深刻な影響を与える可能性があります。
🚨 After Iran’s statement that “if the United States enters the war, we will shut down the Strait of Hormuz” — here’s the current situation of daily ship traffic through the strait:
Around 70 to 100 oil and commercial ships pass through the strait every day.
It’s the world’s… pic.twitter.com/whmNgfcTpI— Defence Index (@Defence_Index) June 21, 2025

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