化学薬品で隣人を攻撃 中国人留学生、生活音への“報復”で逮捕
CBS、Indeipenentなどの報道よると、フロリダ州タンパで、36歳の中国人留学生シュミン・リー(Xuming Li)が隣人宅の玄関に有害な化学物質を注入し、逮捕された。動機は「足音や家具の音、赤ん坊の泣き声に耐えられなかった」とされる。
事件は2023年5月末から6月にかけて発生。被害を受けたのはウマル・アブドラ氏とその妻、生後間もない乳児の一家。彼らは激しい頭痛や吐き気、息苦しさ、皮膚や目の炎症、さらには赤ん坊の脱毛といった深刻な健康被害を訴えていた。
当初は火災報知器の作動により消防が出動したが、ガス漏れなどは確認されなかった。異常を感じたアブドラ氏が玄関に隠しカメラを設置したところ、6月27日、下の階に住むリーが注射器を用いて玄関のドアの隙間に液体を注入している様子が記録された。
警察が危険物処理班と共に対応し、現場から採取された液体を簡易検査した結果、麻薬性鎮痛剤であるメタドンおよびヒドロコドンの成分が検出された。リーはその場で逮捕され、暴行罪、悪質なストーキング、化学物質の散布など6件の重罪で起訴された。本人は無罪を主張している。
リーは当時、サウスフロリダ大学で化学の博士課程に在籍し、学生ビザで米国に滞在していたが、同年末に大学を退学処分となり、ビザも失効。米政府により中国へ強制送還されたことで、米国内での訴追は終了となった。ただし当局によれば、彼が将来アメリカに再入国した場合には、刑事訴追が再開される見通しだ。
事件を通じて明らかになったのは、極端な騒音ストレスが人をどこまで追い詰めるか、そして高学歴の人物でも中国人は常軌を逸した行動に出ることがあるという現実である。今後、このような隣人トラブルへの社会的対処も求められそうだ。
中国人留学生の犯人と、被害者家族
Surveillance footage from June 27, 2023, shows Xuming Li, 36, crouching outside his downstairs neighbors’ front door in Tampa, Florida. He injects a noxious liquid into the threshold using a syringe. That same chemical odor later made the family inside — husband Umar Abdullah,… pic.twitter.com/7M9nU0oBWS
— X Case Files (@XCaseFiles) June 27, 2025
映像には、中国人留学生の男が隣人の玄関先にしゃがみ込み、致死性の可能性もある化学物質を家の中に注入している様子が映っている――足音や家具を引きずる音、きしむ便座といった日常的な生活音への報復として行われたものである。
In this footage, a man is seen crouching outside his neighbor’s door, injecting a potentially lethal chemical mixture into their home- in retaliation for everyday noises like heavy footsteps, dragging furniture, and even a squeaky toilet seat. More details 🧵 pic.twitter.com/naj9cCDRRU
— X Case Files (@XCaseFiles) June 27, 2025