ラマスワミ氏「中国はアメリカに対して現代版アヘン戦争を仕掛けている
中国はアメリカに対して現代版アヘン戦争を仕掛けている。毎年10万人以上のアメリカ人が、主に南国境を越えて流入するフェンタニルのせいで命を落としている。
China is waging a modern day Opium War against the US. Over 100K Americans die every year due to fentanyl mostly coming over our southern border. Biden sits as a bystander (or worse.) It’s egregious and here’s how we fix it. pic.twitter.com/TVSefWb2vl
— Vivek Ramaswamy (@VivekGRamaswamy) March 23, 2023

アメリカにおけるフェンタニル危機は、完全に供給側によって引き起こされた問題である。つまり、突然アメリカ国民がフェンタニルに対して強い需要を抱き始めたわけではない。この危機は、フェンタニルが南部国境から大量に流入し始めたことで始まった。
その背景には、中国がアメリカに対し「現代のアヘン戦争」を仕掛けているという実態がある。かつて中国はアヘン戦争で国を蝕まれた経験を持つが、現在はその手法を反転させ、アメリカに対して用いている。
中国は、フェンタニルの合成に必要な原材料を極めて安価にメキシコの麻薬カルテルに供給している。その結果、カルテルは生産コストを大幅に削減し、利幅を拡大させている。この構造が、より多くのフェンタニルをアメリカに流し込むインセンティブを生み出しているのである。
現在では、これらのカルテルはアメリカ国内にまでネットワークを広げ、直接的な暴力をもたらすとともに、フェンタニルを全米に供給している。フェンタニルによる年間の死者数は10万人を超え、これは2001年の9.11同時多発テロの死者数の50倍以上に相当する。この現実に、我々は早急に目を覚まさなければならない。

では、解決策は何か。この問題は供給側の問題である。ゆえに、供給を断ち切ることが唯一の対処法となる。
現在では、中国人関係者がメキシコに渡り、カルテルと協力してフェンタニルの合成生産を行っているという証拠も存在している。この事実に基づく書籍も発表されており、状況はすでに深刻化している。
アメリカに必要なのは、これらの麻薬カルテルを壊滅させるために軍事力の行使を厭わない大統領である。アメリカはISISに対して軍事行動を行った実績がある。であれば、自国の南側に存在するカルテルに対しても同様の手段を取ることができるはずである。
メキシコ政府に対しては、「米国が援助する」と明確に伝えるべきであり、それに要する費用はウクライナへの支援に比べればごくわずかで済む。しかし、メキシコ大統領がその意志を持たないのであれば、アメリカは単独でも行動すべきである。これこそが、フェンタニル危機を本質的に解決する唯一の方法である。そして、私はアメリカ合衆国大統領として、決して傍観者ではいない。

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