トランプ大統領vsイーロン・マスク:友情から全面戦争へ——政財界を揺るがす決裂の全記録
7月1日
2024年の米大統領選で、かつては“盟友”と見なされていたドナルド・トランプ大統領とテスラCEOのイーロン・マスク氏。両者は一時期、経済効率化部門「DOGE(」を通じて協力関係を築いていました。しかし2025年中盤、両者の関係は劇的に崩れ、米政財界を巻き込む“全面戦争”に突入しました。原因は、トランプ大統領が推進する大型予算案「Big Beautiful Bill」をめぐる意見対立です。
■蜜月の始まり:DOGEと「親友関係」
マスク氏は2024年、バイデン政権への不信感を表明し、トランプ陣営と急接近。2024の大統領選挙でも全面支援、資金だけではなく、何度もトランプ大統領の演説で応援スピーチを行っていました。
そして再選されたトランプ大統領は、マスク氏を「政府効率化顧問」としてホワイトハウスに迎え入れました。かつては「First Buddy(親友)」「アメリカを動かす最強タッグ」と評されるほど、両者は緊密に連携していました。

マスク氏は宇宙、AI、EVなど米国の未来産業を代表する実業家として、トランプ政権の民間パートナーとなり、SpaceXの政府契約やテスラへのインセンティブも拡大しました。
■決裂の引き金:「Big Beautiful Bill」への異議
事態が急変したのは2025年5月。トランプ大統領が打ち出した総額5兆ドル規模の「One Big Beautiful Bill」に対し、マスク氏が公然と批判を開始したのだ。彼はXでこの法案を「狂気」「悪臭を放つ怪物」と表現。中でも問題視したのは以下の3点でした。
歳出拡大による財政赤字の深刻化クリーンエネルギー政策への逆行(テスラに不利)軍事・製造業偏重によるイノベーションの抑圧
この発言は瞬く間に拡散され、保守派内部にも衝撃を与えました。
以下、the Letterにて

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