日本保守党・有本氏の質問で、自民・木原氏が地方創生の失敗を認める
7月6日
7月5日、NHKの報道番組「サタデーウオッチ9」において、日本保守党の有本香事務総長と、自民党の木原誠二選対委員長が出演し、参院選を前に減税政策や地方創生のあり方をめぐって討論を行った。
討論の冒頭、木原は「減税と給付は財源をめぐるパイの奪い合いだ」と発言。これに対し有本氏は、「減税は“取らない”ことであり、給付は“配る”こと。両者を同列に論じるのはおかしい」と反論。減税を巡る基本的な認識に疑問を呈した。
さらに有本氏は、自民党が過去30年にわたり掲げてきた「地方創生」政策についても批判を展開。「これまで地方創生を掲げ、大臣まで置きながら、実質的に産業の成長は何も実現できていない。なぜそれができなかったのか、反省が必要だ」と追及した。
木原はこれに対し「地方創生は失敗とまでは言えない、成功はしなかったがと言いかけ、あ、失敗か」とあっさり失敗を認めた。
木原は「地方創生が成功しなかったのは、中央省庁の地方移転や権限委譲にこだわりすぎたからではないか」と説明。「地方に必要なのは産業であり、そこに雇用と税収が生まれる。その仕組みを作ってこられなかった点は反省し、今後は産業育成に注力する」と語った。
しかし、有本氏は「産業は国家が“作る”ものではない。政治がすべきことは、民間が産業を興せる環境を整えることだ」と再反論。特にエネルギー政策を例に挙げ、「現行のエネルギー基本計画では電力コストが上昇し、地方に企業は来ない。この政策こそが産業の芽を摘んでいる」と指摘した。選対委員長の木原は、終始有本氏に圧倒された。
NHKサタデーウォッチ
日本保守党・有本香事務総長🆚
自民党・木原誠ニ選対委員長有本氏に、過去の地方創生施策の失敗について追及され、木原氏がタジタジになり、あっさりそれを認めてしまう。(笑) pic.twitter.com/06NVeEgfrn
— 穂積茂行 (@shigeyuki696) July 5, 2025