「中抜き最少」は本当か? 三原じゅん子議員の“委託費率”グラフに疑問の声
こども家庭庁を担当する三原じゅん子内閣府特命担当大臣が16日、Xで投稿した一枚のグラフが波紋を呼んでいる。投稿では「こども家庭庁予算ファクトその2」と題し、「『公金中抜き』とのご批判が多いのですが、実際には1番少ない庁」とコメントを添え、各省庁の予算に占める委託費の割合(令和7年度予算ベース)を比較した表を掲載した。
このグラフによれば、内閣官房は予算の約31.3%が委託費である一方、こども家庭庁はわずか0.06%と最下位で、他省庁に比べて外部委託が極端に少ないとされている。これをもって三原氏は「中抜きは最も少ない」とアピールしているが、この主張に対し、SNS上では「その評価方法自体が的外れだ」とする厳しい指摘が相次いでいる。
あるユーザーはこう反論する。「内閣官房の委託費が大きく見えるのは、そもそも自ら直接事業を持たず、政策の企画調整や実施は他機関に委ねているから。そのため広報、調査、システム開発などを外部に委託する比率が必然的に高くなる。一方で、国土交通省などは地方自治体への補助金を経由して事業を行っているが、こうした国庫補助金はこの“委託費”には含まれていない」

また、道路や橋の建設などの公共工事も、建設業者と結ぶ「請負契約」に基づいて支出されており、これも委託費には計上されない。そのため、工事を多く抱える国交省や防衛省などは委託費率が低く見えてしまうという。
つまり、委託費の割合が高いからといって「中抜きが多い」とは限らず、逆に割合が低いからといって「健全」だとも言えない。省庁ごとの事業形態や契約形式、予算の流し方などを考慮せずに単純な数字比較だけで評価するのは、極めてナンセンスだという指摘である。
三原氏の投稿は、「中抜き批判」を封じ込める狙いがあったと見られるが、数字をどう読み解くか、その前提条件を示さ図、信頼性を損なうことになり、ネットで大失笑を買っている。

ネットの声
内閣官房の委託費がでかいのは事業を抱えてないから。国庫補助で都道府県経由で流してる補助金がカウントされてない。工事の請負もカウントされてないから国交省も低い。委託費の率で中抜きを語ることがナンセンス。
三原氏がこれを作ったとは思えず、こども家庭庁の役人のレベルが心配。 https://t.co/LhgAsY0Uf8— opp (@oppekepe7) July 16, 2025

誰がこんな数字を信じると思っているのか。むしろ「他省庁も中抜きしてます」と自白しているようなもの。
中抜きを認めているようにしか見えず、発言が浅はかすぎる。
0.06%と小さな数字を出して「少ない」と思わせたいだけ。実際は7.3兆円の予算のうち約44億円が委託費。これを妥当だと考えているのか?
バカなのか? 自民党による中抜き構造そのものをさらしている。
中抜きの是非は「固定費以外の支出割合」と「全体規模」を見なければ判断できない。委託費だけで語るのは不正確。
「委託費」でなく「補助金」や「助成金」を含めて議論しないのはなぜか?
各省庁の予算総額(こども家庭庁は7.3兆円)に委託費率を掛けて、実額を提示してこそ“ファクト”では?
この理屈は「他人より少ししか人殺してません」と言っているようなもので論理破綻している。
「窃盗はしてるけど、あっちのほうが多い」と開き直る犯罪者のような論理。
この「表」に従えば、国交省(=公明党)は0.14%中抜きしてるってことでいいんですか?

参考記事

