「日本は銀行、豚の貯金箱」 ラトニック発言に専門家らが危機感 米への80兆円投資をめぐり議論噴出
8月2日
8月2日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演した元駐オーストラリア大使・山上信吾氏、京都大学教授・藤井聡氏らが、日本政府がアメリカへの80兆円規模の公的投資を表明した件について激しい懸念を示した。
山上氏は、トランプ政権のラトニック商務長官が「日本は銀行だ」とまで言い切った事実を紹介し、「我々にとって日本は豚の貯金箱だ」と対米交渉大惨敗の実態を批判した。
藤井氏も「普通、投資と言えばトヨタのような企業が現地に進出して投資するイメージだが、ラトニック氏は『日本は企業ではなく銀行だ』と明言していた」と指摘。実際には日本企業の進出ではなく、日本政府が資金だけを拠出する構造になっていると説明した。

また、国民民主党代表の玉木雄一郎氏も「(ラトニック氏は)明確にそう言っていた」と発言を裏付け、高橋洋一氏は「EUの場合は民間投資だが、日本の80兆円は公的資金」と強調。「性質が全く異なる」と警鐘を鳴らした。
藤井氏はさらに、日本政府の赤澤亮正経済再生担当相が「投資の保証」まで表明している点に触れ、「アメリカ側で例えば10兆円の投資が焦げ付けば、日本がその損失を補填しなければならなくなる」とし、国家的リスクが極めて高いと問題提起した。
今回の議論では、日本の国益が守られているのか、そしてこの莫大な公的資金の投資判断が妥当であったのかについて、疑問の声が相次いだ。

山上氏「ラトニック商務長官が「日本は銀行だ」「我々にとって日本は豚の貯金箱」と言っていた」
玉木氏「それは明確に言っていた」
藤井氏「アメリカ側で例えば10兆円の投資が焦げ付けば、日本がその損失を補填しなければならなくなる」
山上氏:ラトニック商務長官は「日本は銀行だ」と言い切った。日本はブタの貯金箱なんですよ。
そうです。先週ラトニック商務長官はTVに出まくって「日本は銀行だ」と勝ち誇っていました。それについて、赤沢さんは動画で「投資は80兆円の内の数%で、80兆円とは融資枠だ。」と説明しています。… pic.twitter.com/cHymQzyLBy
— ami (@AmiHeartGlitter) August 2, 2025

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