自民党「外国勢力による選挙干渉」発信も、ネットではブーメラン批判相次ぐ
8月12日
自民党広報は8月11日、Xで「参院選期間中、外国を背景とする勢力による情報拡散工作があった」と発信し、SNS上での偽情報拡散やBOTによる極端な意見の増幅に警戒を呼び掛けた。特に生成AIの登場で不自然な日本語が判別しにくくなった点にも触れ、「日本の民主主義を守るため、必要に応じ組織や法整備を検討する」とした。
しかし、この投稿に対しネット上では「それより自民党議員自身の外国関係を問題視すべき」との批判が噴出。日中友好議員連盟会長の森山裕幹事長、林芳正官房長官、日朝国交正常化推進議員連盟に関わった石破茂首相や岩屋毅外相、中谷元防衛相らの名前を挙げ、「外国に操られているのは自民党だろ」との声が上がった。

さらに「言論統制やめろ。トランプに怒られて習近平が喜ぶだけ」「スパイ防止法を先に作れ」「今の総理や外相こそ工作員だ」「新聞は中国、SNSはロシアに利用されているのに無視」など、矛先は政権批判へと集中。中には「まずは鏡を見ろ」「中国の工作には対策しないのか」といった皮肉も見られた。
また、フィリピン当局が中国人をスパイ容疑で逮捕し選挙介入を警戒している事例を引き合いに、「民主主義国家側と連携すべきだ」との意見も寄せられており、自民党の発信は意図に反して国内外政策の整合性や二重基準を問われる形となった。そして動画の最後にある「ほらね、ここにも自民党」をもじって「ほらね、ここにも移民党」とのコメントも。

自民党のプロパガンダ:海外からの情報拡散工作にご注意ください。参院選挙期間中、SNS上で、外国を背景とする勢力により、偽情報などを用いて自らに有利となるよう他国の世論、意思決定に影響を及ぼす介入が疑われました。
SNSにはユーザーの興味・関心があるテーマや、「いいね」やコメントが多い投稿は、有益な情報と判断され、より多くのユーザーにオススメとして表示される機能があります。
X上ではその機能が利用され、極端な意見や、社会を分断する投稿等が、BOTにより多数の「いいね」「リポスト」「コメント」が付けられ、有益な情報と誤認識され、多くのユーザーに表示されてしまうことがあります。
また、これまで日本語という特徴ある言語により、海外からの介入を防げた点がありましたが、現在は生成AIの登場により、不自然な日本語が見分けにくくなった点にも注意が必要です。

SNS上での発言の自由を保障しながらも、日本の民主主義を守るための組織や法整備を必要に応じて検討してまいります。ほらね、ここにも自民党
📹️情報拡散工作に注意 SNS上の「認知戦」から民主主義を守る【LDP TOPICS】1分解説
海外からの情報拡散工作にご注意ください
SNS上での発言の自由を保障しながらも、日本の民主主義を守るための組織や法整備を必要に応じて検討してまいります。機関紙「自由民主」より抜粋https://t.co/DKxyJpj0Cu pic.twitter.com/qAuv3eteHo
— 自民党広報 (@jimin_koho) August 10, 2025

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