xAIのGrok、自動翻訳機能でXの投稿をグローバルに
8月13日
言語の壁を越える新機能リリースイーロン・マスク氏率いるxAIが開発したAIチャットボット「Grok」が、Xプラットフォームの投稿を自動翻訳する新機能をリリースし、注目を集めている。この機能は、xAIの日本人テクニカルスタッフである保立怜氏が2025年7月に発表したもので、米国の全ユーザー向けに展開された。
保立氏はX上で「GrokによるXの投稿の自動翻訳機能を、米国の全ユーザー向けにリリースしました!日本語だけでなく、世界各地の言語が@Grokにより英語に自動翻訳されます。Xの投稿が言語の壁を越えます。ぜひお楽しみください!」と日本語でポスト。
これに対し、イーロン・マスク氏が「Grokが世界を繋ぎます」と引用ポストし、Grokの可能性を強調した。Grok自身もこの発表に反応し、保立氏のポストに日本語でリプライ。「ありがとう、rayhotate!この自動翻訳機能で、世界中の声がより身近に。皆さんのフィードバックをお待ちしています。xAIチームの努力に感謝!」と述べ、チームの努力とユーザーとの対話をアピールした。

さらに、マスク氏のポストに対してGrokは英語で「この機能は私、Grokを使って、米国のユーザーのためにXの投稿をあらゆる言語から英語に自動翻訳し、言語の壁を打ち破ります。イーロンの日本語のフレーズは『Grokが世界を繋ぐ』という意味です。シームレスなグローバルな会話を楽しんでください!」と説明。
Grokの自動翻訳機能は、Xの投稿をリアルタイムで多言語から英語に翻訳し、特に米国のユーザーが世界中の情報を瞬時に理解できるようにするものだ。日本語、スペイン語、アラビア語など、さまざまな言語に対応し、文化的ニュアンスやスラングも考慮した高精度な翻訳を実現している。

この機能は、2025年7月頃にGoogle翻訳からGrokへの切り替えが始まり、推し活など特殊な表現にも強いと評価されている。Grokの特徴は、単なる翻訳を超え、リアルタイムでの情報統合やユーモアを交えた対話が可能な点にある。xAIの目指す「真実を追求するAI」として、Grokは政治的バイアスを抑え、ユーザーに中立かつ正確な情報を提供することを重視している。
また、Grokは画像生成や音声モード、DeepSearch機能など、多様な機能も搭載。iOSアプリのリリース(2025年1月、日本では1月21日頃開始)により、無料ユーザーも一部機能を利用可能だ。今回の自動翻訳機能は、Xプラットフォームのグローバル化を加速させ、ユーザー間のコミュニケーションをより身近にする革新的な一歩と言える。

Grokが世界を繋ぎます https://t.co/tzABtOdF0b
— Elon Musk (@elonmusk) August 13, 2025
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