ヒラリー、トランプ大統領をノーベル賞に推薦する
2025年8月15日、元国務長官のヒラリー・クリントン氏はポッドキャスト番組「Raging Moderates」に出演し、トランプ大統領に関する発言を行った。クリントン氏は、トランプ大統領がウクライナの領土をロシアに譲渡させることなく戦争を終結させることができれば、彼をノーベル平和賞に推薦すると明言したのである。
クリントン氏は「プーチンは侵略者として隣国に攻め込み、国境を変更しようとしている。もしトランプ大統領が、停戦を明確にし、領土交換を認めず、さらにプーチンに時間をかけて占領地から撤退させるような枠組みを構築できるのであれば、その立役者としてノーベル平和賞に値する」と述べた。さらに、アメリカがプーチンへの譲歩を認めれば、極めて悪しき前例を残すことになると警告した。
この発言は、アラスカで予定されるトランプ大統領とプーチン大統領の会談を前に行われたものであり、同会談が戦争終結への大きな転機となる可能性を示唆するものと受け止められている。注目すべきは、ウクライナや欧州主要国、国連がこの会談から排除されている中で、クリントン氏が条件付きながらも評価を示した点である。
一方、トランプ大統領側はこの発言に「非常に素晴らしい」と反応し、「彼女のことをまた好きにならざるを得ないかもしれない」と述べた。クリントン氏とトランプ大統領は過去に激しく対立した関係にあるが、今回の発言は政治的立場を超えて注目を集めている。
(出典:The Daily Beast, AP通信, New York Post ほか)
ヒラリー・クリントン:ウクライナの領土をロシアに明け渡すことなく同国での戦争を終結させることができればノーベル平和賞に推薦する
Donald Trump and Vladimir Putin meet today in Alaska and even Hillary Clinton sees a path toward a Nobel Peace Prize for Trump (but it’s going to take a lot).
Here’s how: https://t.co/SPuj87qz48 pic.twitter.com/4GJPBmSnhs
— Jessica Tarlov (@JessicaTarlov) August 15, 2025
ヒラリー・クリントン:ジェシカ・タルロフ:いま、トランプ大統領とプーチン大統領がアラスカで会談する瀬戸際にいます。あなたの国務長官としての経験を踏まえて、もしアラスカへ向かう立場だとしたら、何を目指しますか? どのような合意が「受け入れ可能」だと考えますか?
ヒラリー・クリントン:彼は友人と会うわけではありません。彼が会うのは敵であり、アメリカと西側同盟の破壊を望む敵なのです。ですが、もし彼がこのひどい戦争の終結を実現できるのなら。プーチンが侵略者として隣国に攻め込み、国境を変えようとしているこの戦争を終わらせることができるのなら。
もしウクライナに領土を譲歩させ、侵略者に屈させる形でプーチンの“大ロシア”構想を認めるような形ではなく、むしろプーチンに毅然と立ち向かい、「停戦が必要だ」「領土の交換はない」と明確に示すことができるなら。そして時間をかけてプーチンが実際に奪取した領土から撤退し、ヨーロッパの安全を脅かさないという誠意を示すような形に持っていけるなら。もしトランプ大統領がその立役者になれるのなら、私は彼をノーベル平和賞に推薦します。