ドイツ研究チーム、新型コロナmRNAワクチンに危険なDNA汚染を確認
8月20日
ドイツの研究者チームが、新型コロナウイルスmRNAワクチンに危険なレベルのDNA汚染が含まれているとする研究結果を発表した。調査を主導したのは、ハンブルクの独立研究者ユルゲン・キルヒナー氏とライプツィヒ大学のブリギッテ・ケーニヒ教授である。この研究の結果はプレプリント誌に掲載された。
彼らはファイザー社製ワクチンの複数のバッチを高度なQubit蛍光定量法で分析し、残留DNAの濃度がEU基準(0.033ng/µL)を大幅に超え、12~17.8ng/µLに達していることを確認した。これは規制基準の約300~500倍にあたり、安全性に深刻な疑念を投げかけている。
研究者らは、標準添加や希釈コントロールを用いて測定の正確性を担保したと主張し、従来の抽出法はDNA量を過小評価してきたと批判した。さらに2024年12月に米FDAが行った独自調査でも、基準値の最大470倍に及ぶ残留DNAが検出されており、国際的に問題が浮き彫りとなっている。
ヒトゲノムプロジェクト元ディレクターのケビン・マッカーナン氏は、今回の研究結果を「衝撃的」と評した。彼によると、DNA断片は脂質ナノ粒子の助けを借りて細胞内に侵入し、自然免疫のcGAS-STING経路を慢性的に活性化させる可能性があるという。この過剰刺激は逆にがんの進行を促す恐れがあり、特に繰り返しのブースター接種でリスクが増幅されると警告している。
マッカーナン氏はさらに、進行性のがん腫瘍からファイザー製ワクチン由来の痕跡を発見したと報告した。腫瘍の遺伝子配列を解析したところ、ワクチン由来の配列と一致したという。この結果は、mRNAワクチンががん発症と関連する可能性を示す決定的な証拠になり得るとして注目されている。
研究チームは、従来のDNA定量化手法は方法論的に不健全で、実際の汚染レベルを大幅に過小評価していたと強調した。今回の研究は、遺伝子ベースの医薬品に対する規制監督の不備と品質管理の欠陥を浮き彫りにしている。今後、規制当局と公衆衛生機関がこの問題をどのように調査・対応するかが注目される。