ラトニック商務長官、日本側の説明内容を否定「米国が投資の使途を決める」と勝ち誇ったように述べる(米CNBC)
産経新聞、NYPなどによると、ラトニック米商務長官は19日、米CNBCテレビで、日本や韓国との関税協議を巡る合意文書について「数週間先ぐらい」に公開するとの見通しを述べた。
また、日本による総額5500億ドル(約80兆円)の対米投資が「米国の経済・国家安全保障に役立つように実行される」との認識を示した。総額には、投資以外に、融資や融資保証を含むとする日本側の説明内容を否定し、米国が投資の使途を決めるとの立場を改めて示した。

ラトニック商務長官「国家安全保障のために、我々は自国で半導体を製造しなければならない……それが日本と結んだ合意の一部であり、韓国と結んだ合意の一部でもある。米国内で半導体を製造するためのインフラと経済的能力を整えるということだ」
「さて、日本との合意について話そう。日本は関税を25%から15%へ引き下げることを提案し、5,500億ドルの投資基金を提示した。そして韓国がさらに3,500億ドルを上乗せした。合わせて9,000億ドルだ。我々はその資金をどう使うのか……」
「……我々は日本と合意を結んだ。韓国とも合意を結んだ。これは彼らの資金であり、その資金によってパイプラインを建設し、原子力を建設し、半導体を製造し、医薬品を製造する。それによってアメリカを守るのだ」(CNBCインタビュー)

CNBC、クインタニージャ:日本、英国、ベトナム、韓国との合意について、市場が書面の文書を入手できるのはいつ頃になると思いますか?
ラトニック:長々とした250ページの通商協定のようなものを目にすることはないだろう。
QUINTANILLA: When do you think markets can get its hand on written documentation on the deals with Japan, UK, Vietnam, Korea?
LUTNICK: You’re not gonna find a big long 250 page trading agreement pic.twitter.com/dQWn9te1ZB
— Aaron Rupar (@atrupar) August 19, 2025

CNBC:あなたは文書を作成中だとおっしゃいました。日本、英国、ベトナム、韓国との合意について、市場が書面の文書を入手できるのはいつ頃になるのでしょうか?どれくらい先ですか?
ラトニック:日本と韓国のモデルについては、数週間先といったところだろう。ただ、他のモデルはすでに整っている。例えば、ベトナムはすでに市場を開放することに合意している。これらの国々は市場開放に合意し、関税を引き下げるのだ。
長々とした250ページもあるような通商協定文書ではない。とてもシンプルだ。関税をゼロにし、市場をアメリカの輸出業者に開放する。そうすれば我々はようやく農産物を輸出できるし、ようやく水産物を海外に売れるし、ようやく牛肉も売れる。我々の生産者は、これまで打ちのめされ続けてきたせいで、まるでストックホルム症候群にかかったような状態なのだ。

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