ローラ・ルーマーが警告 「タイレノールと自閉症の関連性」 HHSが9月に重大発表へ
米国の保守系ジャーナリスト、ローラ・ルーマー氏は9月3日、X上でFOXニュースの動画を引用し、妊娠中のタイレノール(アセトアミノフェン)使用と自閉症発症率との関連について警鐘を鳴らした。ルーマー氏が引用した映像では、マウントサイナイ医科大学の研究結果を紹介する医師が登場し、世界10万人以上のデータを解析した大規模調査により「胎児期のアセトアミノフェン曝露は、自閉症および注意欠陥多動性障害(ADHD)のリスクを高める可能性がある」と結論づけられていた。
服用量や期間が長いほどリスクは上昇することも確認されており、従来「妊婦に最も安全」とされてきた薬の安全神話が大きく揺らいでいる。
この問題を政治の表舞台に押し上げているのが、今年就任したロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉省(HHS)長官である。ケネディ氏は8月26日の閣議で、ドナルド・トランプ大統領からの「自閉症の恐ろしい急増」についての質問に答え、「9月に重大発表を行う。現在我々は、ほぼ確実に自閉症を引き起こしている“介入”を突き止めつつある」と述べた。

HHSは年初から世界中の科学者数百人を動員して研究を進めており、ワクチンや環境化学物質に加え、日常的に使用される一般薬品も調査対象に含まれている。その一つがアセトアミノフェンである。ケネディ氏は「遺伝要因だけでは説明できない。環境毒素こそが自閉症流行の主因」との立場を明確にしており、もし胎児期のタイレノール使用が正式にリスク因子と認定されれば、医学界と製薬業界に大きな衝撃を与えることになる。
米疾病対策センター(CDC)が2025年4月に公表したデータによれば、米国の8歳児の自閉症有病率は「31人に1人」、すなわち約3.2%に達した。2年前の「36人に1人」からさらに上昇しており、2000年の「150人に1人」と比較すれば実に5倍もの増加である。
この急増は一部には診断基準の拡大や検査の普及によるものと説明されるが、ケネディ氏は「それだけでは説明できない。これは明らかに制御不能の流行であり、環境要因を直視すべきだ」と強調している。

アセトアミノフェンは、アスピリンやイブプロフェンに比べて副作用が少なく、妊婦でも比較的安全とされてきた。実際、世界の妊婦の50%以上が妊娠中に使用しているとされる。しかし近年の研究は、アセトアミノフェンが胎盤を通過し、胎児脳の神経発達に干渉する可能性を指摘。自閉症やADHDなど神経発達障害(NDDs)のリスク増加との関連性が強く疑われている。
タラニ医師はインタビューの中で「因果関係が100%証明されたわけではないが、無視できない強力な観察データだ」と述べ、特に妊娠中の発熱対応や疼痛管理において「薬を手に取る前にリスクとベネフィットを再考すべきだ」と警告した。
もしHHSが9月の発表で、妊婦におけるアセトアミノフェン使用を自閉症リスク因子の一つとして明確に位置づければ、医療ガイドラインは大きく見直されることになる。単なる生活習慣やサプリメントではなく、「世界中で最も使用されてきた鎮痛解熱薬」が対象となるからだ。

自閉症児の約3分の2は知的障害や境界知能を併発しており、家庭や教育現場への負担は計り知れない。もし「妊娠中に避けるべき薬」を特定することで発症率を抑制できるなら、数百万世帯にとって希望となりうる。
ルーマー氏の警告は、単なる陰謀論ではなく、HHSによる重大発表を前にした現実的な問題提起といえる。9月に予定されるケネディ長官の発表は、医学界・製薬業界、そして何より未来の母親と子供たちにとって、歴史的な分岐点となる可能性が高い。
認定リウマチ専門医のマサ・タラニ医師「マウントサイナイの研究チームは、46以上の研究、世界中で10万人を超える参加者を調査しました。その結果、胎内でアセトアミノフェンに曝露された場合、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)のリスクが高まることがわかりました。しかも、服用量が多く、期間が長いほどリスクはさらに高くなります。
なぜかというと、アセトアミノフェンは胎盤を通過でき、発達中の胎児の脳における化学的・ホルモン的シグナルに干渉してしまうからです。
大きな問題は、アセトアミノフェン(タイレノールやパラセタモールなどの商品名でも知られ、日本でもアセトアミノフェン系の薬は多数ある)が、妊婦における痛みや発熱への標準的な推奨薬であったという点です。

もちろん、この研究は100%因果関係を証明したわけではなく、非常に強い観察研究にすぎません。ですが、自閉症スペクトラム障害が大幅に増加しているこの時代に、このデータを軽視すべきではないと思います。
NEW:
ATTENTION TO EVERYONE WHO HAS EVER TAKEN TYLENOL OR KNOWS SOMEONE WITH AUTISM
🚨 Link Between Prenatal Tylenol @tylenol Use and Autism Rates Under Scrutiny as @HHSGov Prepares Major September Announcement On Autism Interventions 🚨
As autism rates continue to climb across… pic.twitter.com/08XNwuU4sS
— Laura Loomer (@LauraLoomer) September 2, 2025
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