ウクライナ難民刺殺事件、14回逮捕歴の黒人男 司法放置に全米の怒り
9月8日
NYP、FT、Kyivindependentなど複数の海外メディアによると、ノースカロライナ州シャーロットで8月22日、戦火を逃れ米国に避難していたウクライナ難民のイリーナ・ザルツカさん(23)がライトレール車内で刺殺される事件が発生した。容疑者はデカルロス・ブラウン・Jr(35)。彼には14回の逮捕歴がありながら、司法の判断で社会に放たれていた。
被害者は「安全を求めた先で命を奪われた」と報じられ、全米に衝撃を与えている。特に注目されているのは、過去の逮捕歴の中でも悪質な4件である。第1に、凶器を使った強盗で有罪となり、約5年の実刑を受けた。第2に、姉への暴行事件を起こし、仮釈放後わずか数ヶ月で再逮捕された。第3に、重窃盗や強盗未遂など財産犯罪を繰り返し、社会に脅威を与えてきた。
そして第4に、911緊急通報の乱用で再逮捕されており、当時は「体内に人工物質を埋め込まれ制御されている」と妄想を語るなど、精神的にも不安定な状態が記録されていた。こうした経歴を持つ人物が自由の身となり、結果として無辜の若い女性が犠牲となった事実は、司法制度への信頼を根底から揺るがしている。

事件後、インフルエンサーのXaviaer DuRousseau氏はXで「酔客に酒を出したバーテンダーは有罪になるのに、14回の常習犯を釈放した判事は責任を問われないのか」と痛烈に批判。この投稿をイーロン・マスク氏が引用し、「法律を変えよう」と呼びかけた。さらに「殺人や強姦、強盗を可能にしている検察官や判事の名を公表し、特に彼らの選挙を資金援助した者を晒せ。それが最も効果的だ」と強調した。
難民の命を奪った悲劇は、単なる凶悪犯罪にとどまらず、制度疲労を露呈させた象徴的事件となった。市民の怒りと著名人の発信を受け、米国司法が今後どこまで責任を果たせるのか注目が集まっている。

イーロン・マスク氏「法律を変えよう。それまでの間に、殺人や強姦、強盗を可能にしている地方検事や判事の名前を挙げて晒せ。特に、その地方検事や判事の選挙に資金を提供した者たちを晒せ。それが最も大きな効果を生むだろう」
Xaviaer DuRousseau氏「――ちょっと確認したいんだが……。酔っ払いに酒を提供して、その酔客が車を運転して誰かを殺したら、バーテンダーは刑務所に入れられるのに――14回も前科がある常習犯を野放しにして若い女性を殺させた判事には、責任が問われないのか?」
Let’s change the law.
Between now and then, name and shame the DAs and judges who enable murder, rape and robbery.
But especially shame those who funded the campaigns of the DAs and judges. That will make the biggest difference. https://t.co/SirIuQcs2S
— Elon Musk (@elonmusk) September 8, 2025

参考記事

