二人の「スター政治家」が示すポピュリズムの罠
9月27日
2025年9月、自民党総裁選の舞台に小泉進次郎が再び躍り出た。父・純一郎元首相の血筋を継ぐ「プリンス」として、若さと爽やかさを武器に支持を集めるスンズロー。
一方、大洋を隔てたアメリカでは、2024年の大統領選で民主党候補として敗北したカマラ・ハリスが、回顧録『107 Days』を出版し、再起の兆しを見せている。両者とも、メディアの寵愛を受け、世論調査で一時的に頂点に君臨した「スター政治家」だ。
しかし、その輝きの裏側には、共通の影が忍び寄る。空虚な発言、露骨なメディア支援、学歴の疑惑、そして異性スキャンダル。まるで鏡のように映し合う二人の似た点は、現代ポピュリズムの病巣を象徴しているのではないか。
幸いにも米国民はハリスの空っぽを見抜き、トランプ大統領を支持したが、日本では権力にしがみつく醜い自民党議員が恥知らずにも進次郎を推している。彼らは進次郎が空っぽだと知っているのにも関わらず。
1. メディアの全面支持:二人の「神格化」キャンペーン
小泉進次郎とカマラ・ハリスの共通点の第一は、メディアからの熱烈な支持だ。両者とも、伝統的な政策論争を避け、イメージ先行のプロモーションでトップを走る。ハリス氏の場合、2024年大統領選では、バイデン政権の副大統領として、CNNやMSNBCなどのリベラルメディアが「女性初の黒人・アジア系大統領候補」として祭り上げた。
Media Research Centerの分析によると、ABC、CBS、NBCの主要ネットワークで、ハリス氏の報道の78%が肯定的だったのに対し、トランプ氏のものは85%が否定的。たとえば、2024年9月のNBC News世論調査では、ハリスの支持率が49%に跳ね上がったが、大統領選後、全て虚構だったとバレた。
彼女のダンス動画や「ココナツの木」エピソード(ヒスパニック系イベントでの即興スピーチ)がSNSで拡散され、若年層の支持を獲得。メディアはこれを「エネルギッシュな変革者」として喧伝した。

かの有名な 60ミニッツ事件、カマラ・ハリスのメディア操作論争 2024年10月7日、CBS『60 Minutes』がカマラ・ハリス米副大統領(当時大統領候補)のインタビューを放送。イスラエル・ハマス紛争に関する質問で、放送版では「戦争終結と二国家解決を追求」と簡潔明瞭な回答が流れた。
しかし、のちに編集が発覚、ハリスは質問に全く答えられず、言葉に詰まりしどろもどろだった。CBSはこれを編集しあたかもハリスが立板に水のごとく回答したように見せかけた。
トランプ陣営は選挙後、「選挙干渉」とFCCに提訴。CBSは「時間制約のための編集」と弁明したが、16億円の和解金を支払って、CBSの信頼は地に堕ちた。

Xでは「#60MinutesScandal」が拡散、62%が「ハリスを良く見せる意図」と回答(Rasmussen調査)。この事件は、小泉進次郎氏のテレ朝討論会での「カンペ擁護」と同様、メディアの露骨な肩入れを示し、両者の「空虚なイメージ」を浮き彫りにした。
一方、進次郎も日本メディアの「アイドル扱い」が顕著だ。2025年9月の朝日新聞世論調査では、自民支持層で41%の支持を集めた。テレビ朝日やTBSの報道では、総裁選の討論会で「爽やかな笑顔」が強調され、政策の薄さを「若さの魅力」でカバーした。
今回、テレ朝での自民党総裁戦の討論会もキャスターが露骨に進次郎を擁護し、高市氏に厳しめに、進次郎にはゆるい質問を投げかけている。

2. 世論調査の全面支持:数字の向こう側の「一過性」
世論調査の数字は、二人の人気を象徴する。ハリス氏は2024年選挙直前のPBS News/NPR/Marist調査で、51%対トランプの47%とリード。Ipsosの9月調査では、未決層がトランプ寄りながらも、女性・若年層で「道徳的で賢い」との評価が6ポイント上回った。
民主党支持層の99%が彼女を指名し、バイデン撤退後の「ハネムーン効果」で支持率が急上昇。NBCの9月調査では、49%の登録有権者がハリスを支持し、「変化の象徴」としてトランプ大統領の44%を上回った。これらの数字は、メディアの後押しによる「全面支持」を示す。なぜなら、大統領選後に全て大嘘だったと判明したからだ。ハリスの側近が内幕を暴露した本を書き、ハリスがトランプ大統領をリードしたことはただの一度もなかったと述べた。
進次郎も似た軌道を辿る。2025年9月の時事通信調査で、次の総裁として23.8%でトップ。高市氏の21%を抑え、産経・FNN調査では20.7%で首位。日テレの党員調査では32%で1位、石破派の41%が流入した。テレ東・日経の5月調査では、農水相就任で65%が「期待」。
総裁選後もSNSで批判殺到している進次郎が世論調査でリード、自民党員党友も進次郎が高市氏をリードと持ち上げていた。

3. 頭が空っぽ:具体的な迷言と「word salad」の共通性
最も痛烈な批判が「頭が空っぽ」という点だ。2024年9月のThe Viewで、バイデンとの違いを問われ「何も思い浮かばない」と即答。これが共和党の攻撃広告に使われ、「空虚なプラトニズム」と非難された。回顧録『107 Days』でも、敗北を「メディアの陰謀」に帰し、自身の政策不足を認めない姿勢が「空っぽさ」を助長。UnHerd誌は「曖昧なスローガンで有権者を騙した」と酷評した。
進次郎のそれは「進次郎構文」として有名だ。
4. 討論会での露骨なメディア支持:編集の「魔法」と「カンペ」依存
5. 学歴の怪しさ:コネと「ロンダリング」の疑惑
6. 異性スキャンダル:権力と恋の「三股」疑惑
追加の類似点:ポピュリズムの限界
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