ジャン=ピエール報道官、下院で「チープフェイク」発言はメディアが準備と証言 バイデン擁護キャンペーンの実態露呈
バイデン大統領の「混乱」や「固まる」映像を否定する際に使用された「チープフェイク(cheap fake)」という言葉が、ホワイトハウス報道官カリーヌ・ジャン=ピエール氏自身の発案ではなく、メディア関係者によってあらかじめ用意されていたものであることが明らかになった。ジャン=ピエール氏は下院監視委員会での証言で、「それは事前に準備されていた」「メディアが作った用語であり、彼らの言っていたことを広めただけ」と認めた。
「チープフェイク」とは、AIによる高度な加工(ディープフェイク)ではなく、切り取りや編集によって意図的に誤解を生じさせる映像を指す。しかし、ジャン=ピエール氏は、問題となった動画が実際に「フェイク」であったかについて「そうだと思う」と曖昧な回答をし、実際に検証が行われたかどうかを明確にしなかった。また、「SNS上のすべての投稿にはコメントできないが、中には本物もあった」と述べ、映像の一部が加工ではなく現実の出来事を映していた可能性を認めた。
この証言は、ホワイトハウスと主流メディアが連携し、バイデン大統領の身体的・認知的能力への懸念を「チープフェイク」だとして一括して打ち消そうとした広報キャンペーンの存在を示唆する。つまり、事実確認を経ずに「虚偽映像」というレッテルを貼り、大統領への批判を封じるためにメディアと政府が同調した構図である。特に選挙を控えた時期にこの言葉が繰り返し使われたことからも、政治的意図を帯びた情報操作だった可能性が高い。
「チープフェイク」キャンペーンは、SNS上で拡散する実際のバイデン映像への疑念を「フェイクニュース」として排除する効果を狙ったもので、事実上のバイデン擁護プロジェクトと化していた。今回の証言は、ホワイトハウスの報道対応が自発的な分析や真実追求ではなく、メディア主導の“政治的演出”に基づいていたことを浮き彫りにしている。(引用:New York Post)
バイデン政権のカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は下院監視委員会で、バイデン大統領が無力化しているように見える映像を否定するために使った「チープフェイク」という表現を含む多くの発言要旨が、「メディア関係者によってあらかじめ用意されたもの」であったと認めた。
BREAKING – Karine Jean-Pierre just admitted to the House Oversight Committee that many of her talking points, including the “cheap fake” narrative she used to dismiss videos of Biden being incapacitated, were “prepared” for her by members of the media. pic.twitter.com/xlPs90Ngjz
— Right Angle News Network (@Rightanglenews) October 31, 2025
– 「チープフェイク」という言葉を使った時ですが、その言葉の選択はその場で思いついたものですか?それとも事前に用意されたものですか?
―― それは事前に用意されていました。
あなた、あるいは他の誰かが、その動画が実際に「チープフェイク」だったかどうかを確認しましたか?
―― そうだと思います。
どういう意味で「確認」なのですか?
―― よく分かりません。それは私たちが作った言葉ではありません。メディアが作ったものです。彼らがその用語を考え出すための下調べをしていたんです。だから私たちは、単にメディアが言っていたことを広めていたにすぎません。
でも、どういうことなのですか?
―― つまり、あなたが言ったように、それはバイデン大統領が実際にしていたことの見方を歪め、存在しない幻影を作り出すようなものでした。
SNSなどで広まった「バイデン大統領が混乱したり固まったりしている映像」はすべて偽物だったのですか?
―― SNS上のすべての投稿についてはコメントできませんが、そうした映像の中には「本物」もありました。
つまり、大統領が混乱したり固まったように見える映像の中で、実際に本物のものもあったということですね?
―― 記憶にはありません。私たちが強調しようとしていたのは、明らかに「実際には起きていないことを示している映像があった」という点です。