不法滞在のトラック運転手、3人死亡事故で本来17年の量刑が10年に短縮 カリフォルニアの制度が追い風に
米カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡のフリーウェイ10号線で先月起きた多重衝突事故で、3人が死亡し4人が負傷した。原因をつくったとされるのは、不法入国したインド人の21歳トラック運転手ジャシャンプリート・シン容疑者で、当初は飲酒・薬物影響下での運転が疑われ、最長17年の懲役が科される見通しだった。
ところがその後の毒物検査で薬物・アルコール反応が「陰性」と判明し、飲酒運転の重い容疑が外れたことで、量刑の上限は10年にまで下がった。地元ABC7などによれば、シンは「重大な過失による車両過失致死」と「危険運転」で起訴されるが、最も重いDUI(飲酒運転)部分が消えたことで実刑は大幅に軽くなる見通しだという。事故では高校バスケットボールのコーチ夫妻らが犠牲になっており、遺族の怒りは大きい。

シンは2022年にバイデン政権下で南部国境を越えて不法に入国したとみられ、移民・税関捜査局(ICE)は「釈放前に通知を」と州側に要請している。さらに問題を複雑にしているのはカリフォルニア州の免許手続きだ。米運輸省の報告によると、連邦側が商用免許(CDL)の手続き停止を出していたにもかかわらず、同州が10月15日にシンの免許を州内限定から州外走行も可能な商用免許に“格上げ”していたという。この手続きがなければ、シンは当日その大型トレーラーを運転していなかった可能性があるとされる。
TGPは「不法移民は免許を持つべきではないし、そもそも米国内にいるべきではない」と強調し、バイデン政権の国境政策がまたしても米国民の命を奪ったと批判している。記事は、今回の事故をカリフォルニア民主党政権の緩い運用と、連邦レベルの国境管理の失敗が生んだ“予見可能だった悲劇”と位置づけている。(引用:The Gateway Pundit)

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