主要激戦州ノースカロライナで人身売買が急増 民主党統治の大都市シャーロットが「震源地」に
アメリカ大統領選の主要激戦州として注目されるノースカロライナ(North Carolina)州で、人身売買事件が深刻化している。Foxニュースの報道によれば、州内最大級の都市シャーロット(Charlotte:2009年以降、民主党市政)は、全米でも有数の人身売買拠点として問題視されている。
シャーロット・メトロ人身売買対策部隊と連携する「プレゼンス・エイジ・ミニストリーズ」代表ハンナ・アローウッド氏は「シャーロットは需要を引き寄せる要因が多く、最悪の状況が重なっている」と説明。犯罪は都市・地方を問わず発生しているが、シャーロットには特有の“地の利”があると指摘する。
その最大要因の一つが、都市を縦断する州間高速道路網である。アメリカ特別捜査グループの創設者トビー・ブラウン氏は「多くの人身売買業者は南フロリダから被害者を運び、アトランタ、シャーロットを経由し、その後ニューヨークやロサンゼルスに送る」と語り、シャーロットが“中継拠点”として機能している実態を強調した。
さらに、市内にはギャング組織が定着しており、とくに“ブラッズ”が人身売買に深く関与しているという。ブラウン氏は「犯罪ネットワークが巨大化しており、被害者を巧妙に隠す手段と資源を持つことで捜査を困難にしている」と警告している。
2024年の州全体の統計は深刻で、301件の人身売買事件が報告され、580人が被害に遭った。内訳は性的人身売買145件、労働人身売買73件、両方に該当するものが38件。さらに被害者の48%が15歳未満の未成年であり、州政府・捜査機関は警戒を強めている。
民主党統治下のシャーロットが長年問題を放置してきたとの批判も上がっており、選挙を前に激戦州の“暗部”が浮き彫りとなっている。(引用:Western Journal)