WHO、米国脱退を受け人員2千超削減へ 来年6月までに世界保健機関が“リストラ”実施
WHO on the Brink: Funding Shortfall Forces Over 2,000 Job Cuts in Largest Downsizing Ever
スイス・ジュネーブに拠点を置く世界保健機関(WHO)は、米国の資金撤退を受けて、来年6月までに世界全体で約2千人超の職員を削減する見通しであると、英ロイター通信が18日報じた。
報道によれば、2025年1月時点で約9,401名だった正規職員数を、2026年6月までに約7,030名程度にまで削減する計画であり、これは全体の約2割以上に相当する。
背景には、米国が同機関からの脱退を正式表明したことに加え、加盟国からの任意拠出金の減少、2026–2027年予算で約10.6億ドル(約25%)の財源ギャップが生じている点がある。
WHOのテドロス・アダノム事務局長は「今年は当機関の歴史上、極めて困難な年の一つであった。優先事項の再設定と組織の再編成を痛みを伴って進めてきた」と職員向けメッセージで語っている。
職員削減には早期退職・自主退職・空席の未補充なども含まれ、臨時職員やコンサルタント契約者の削減数は今回の公表値に含まれていない可能性がある。
この人員削減計画は、WHOが世界保健の最前線で果たす役割にとって重大な転換点となる。最大の資金提供国であった米国の撤退は、同機関の運営に直接的な影響を及ぼしており、組織規模の縮小や活動範囲の見直しを余儀なくされている。今後、パンデミック後の世界保健体制の再構築期において、財源の確保と人材維持が大きな課題となる。(引用:Reuters)
ネットの声
資金難で最前線が削られるの、本当に怖い流れだ…
WHOって世界的な“安心の砦”だと思ってたのに、形が変わっていくんだなあ。
米国が抜けるとこうなるんだ、国際機関の脆さを実感します。
人員削減で疫病対応の“穴”がどこにできるのか、心配しかないです。
世界保健って、政治・財源と直結してるんだって再認識しました。
このままじゃ“有事”の時に頼れない組織になりかねない…
日本もこういう機関への依存を見直すべき時。
財源確保、もっと真剣に議論してほしいです。
“削減”という言葉が世界保健の現実を表していると思うと胸が重い。
今こそ国際協力の枠組みを再構築すべき瞬間じゃないか。