公式研究、魚油が心筋梗塞を劇的に抑制 透析患者で43％減少と報告
Official Study Finds Fish Oil Drastically Cuts Heart Attacks in Humans
新たな公式研究により、魚油（fish oil）の摂取が人間における心筋梗塞（heart attacks）や脳卒中、心血管死を劇的に減少させる可能性が示された。掲載された記事によると、ネフローゼ症候群などで透析を受ける患者を対象とした臨床試験「PISCES試験」で、魚油群はプラセボ群に比べて重大な心血管イベントが43％も減少したという。さらに、脳卒中リスクは63％、心筋梗塞リスクは44％、心停止リスクは45％削減という結果も出ている。
この試験は3年半にわたり、1,228人の透析患者を対象に、1日4カプセル（EPA1.6g＋DHA0.8g）またはコーン油プラセボ群に無作為に割り当てた二重盲検試験である。魚油群では重大な出血事件の増加も確認されず、安全性面でも良好な結果が出ている。
魚油が有効だったと考えられるメカニズムとして、慢性炎症の軽減、心筋細胞の電気的安定化、さらには血管内皮機能の改善が挙げられている。実際、別の研究では2,000mgのオメガ3脂肪酸摂取が末梢動脈疾患患者において内皮機能を49％改善したという結果もある。
この記事は、米「ネイチャー・ニュース」系サイトなどを引用しつつ、魚油サプリ市場の拡大を促すような構成となっており、研究資金が処方用オメガ3脂肪酸のメーカーから出ている点も報じられている。
研究対象が限られているものの、透析患者という最も心血管リスクが高い層においてこのような顕著な結果が出たことは、医学的には“パラダイム・シフト”の可能性を示していると記事は結んんでいる。（引用：The People’s Voice）
参考記事
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